苟も善を好まざれば|9月30日のことです。
Release: 2018/09/30 Update: 2018/09/30
苟も善を好まざれば
夫れ苟も善を好まざれば、(中略)人を千里の外に距つ。士千里の外に止まらば、(中略)国治まらんことを欲するも得べけんや。(告子下十三章)
いやしくもぜんをこのまざれば、(中略)ひとをせんりのそとにへだつ。しせんりのそとにとまざらば、(中略)くにおさまらんことをほっするこもうべけんや。(こくししもじゅうさんじょう)
【訳】
(政治をとる者が)仮にも、よいことを好まない人物であれば、(中略)賢者を千里も遠ざけて、近づかせないようにする。もしも賢者が千里の遠くへ留まって近づかなくなれば。(中略)どんなに国家がうまく治まるようにと望んだとしても、どうしてうまく治まるであろうか。治まるはずがない。
9月30日、孟子一日一言の言葉です。
独裁者というのはこういう人なのでしょうね。
世界にはたくさんお独裁者という人がいましたが国というのは危うさも持っていますね。
最初はいいのですがどんどんと反対意見や正しさを問う人を遠ざけて自分の都合のいい人を回りに置く。
そうならないようにしたいものです。
今日も一日がんばります。
関連コンテンツ
補ひ・助く 春は耕すを省みて足らざるを補ひ、秋は斂むるを省みて給らざるを助く。(告子下七章) 【訳】 春は耕作の状況を見て、種の不足などを補う。秋は収穫の状況を見て、道具や人手不足などを補い、助ける。…
考を思へば維れ則とす 詩に曰く、永く言に考を思ふ、考を思へば維れ則とすと。(万章四章) しにいわく、ながくここにこうをおもう、こうをおもえばこれのりとすと。(ばんしょうかみよんしょう) 【訳】 『詩経…
心に忘るるなかれ 必ず事とするあり、正するなかれ。心に忘るるなかれ。助けて長ぜしむるなかれ(公孫丑上二章) かならずこととするあり、あててするなかれ。こころにわするるなかれ。たすけてちょうぜしむるなか…
其の招きに非ざれば往かざるを取れるなり。其の招きを待たずして往くが如きは何ぞや。(滕文公下首章) そのまねきにあらざればゆかざるをとれるなり。そのまねきをまたずしてゆくがごときはなにぞや。(とうぶんこ…
堯の時に当りて② 舜、(中略)禹、九河を疏し、済・漯(の水)を瀹してこれを海の注ぎ、汝・漢を決し、淮・泗を排して之れを江に注ぐ。然る後に中国得て食ふべきなり。(滕文公上四章) しゅん、(中略)う、じゅ…