覇者の民―驩虞如・王者の民ー皥々如|10月17日のことです。
Release: 2018/10/18 Update: 2018/10/18
覇者の民―驩虞如・王者の民ー皥々如
覇者の民は驩虞如たり。王者の民は皥々如たり。(尽心上十三章)
はしゃのたみはかんぐんじょたり。おうじゃのたみはこうこうじょたり。(じんしんかみじゅさんしょう)
【訳】
覇者(は人気取りにわざと目立った政治をするから)その人民はその恩恵を喜ぶ、楽しむ(ただし、一時でしかない)王者(はその徳が自然に人民に及ぶので、政治に小細工などしない。)しかし、その人民はのびのびとして満足している(それは、永続きする。)
10月17日、孟子一日一言の言葉です。
覇者と王者の違いということですね。
中国と日本とはまた違うと思いますが、覇者という人も時代では必要なんでしょうが長く続かないのは始皇帝で証明されていることでしょうし、信長でも同じですね。
安定の世の中で過ごしているときは覇者にあこがれ、動乱の世の中では王者にあこがれるというのもあるかもしれません。
人間というのは都合よく考えるものです。
今日も一日がんばります。
関連コンテンツ
堯の時に当りて① 堯の時に当りて天下猶ほ未だ平かならず。洪水横流し天下氾濫す。(中略)五穀登らず、禽獣人に偪り、獣蹄鳥迹の道、中国に交わる。堯独り之れを憂へ、舜を挙げて治を敷かしむ。(滕文公上四章)…
苟も善を好めば 夫れ苟も善を好めば、則ち四海の内、皆将に千里を軽んじて来り、之れに告ぐるに善を以てせんとす。(告子下十三章) それいやしくもぜんをこのめば、すなわちしかいのうち、みなまさにせんりをかろ…
王者起るあらば必ず来りて法を取らん。是れ王者の師たるなり。(滕文公上三章) おうじゃおこるあらばかならずきたりてほうをとらん。これおうじゃのしたるなり。(とうぶんこうだいさんしょう) 【訳】 (国家を…
天の物を生ずるや之れをして本を一にせしむ、而るに夷子は本を二にする故なり。( 滕文公上第五章) てんのものをしょうずるやこれをしてもとをいちにせしむ、しかるにいしはもとをににするゆえなり。(とうぶんこ…
夜以て日に継ぎ 其の合わざるものあれば仰いで之れを思ひ夜以て日に継ぎ、幸いにして之れを得れば坐して以て旦を待つ。(離婁下二十章) そのあわざるものあればあおいでこれをおもいよるもってひにつぎ、さいわい…