昭々を以て人をして昭々ならしむ|12月9日のことです。
Release: 2018/12/09 Update: 2018/12/09
昭々を以て人をして昭々ならしむ
賢者は其の昭々を以て人をして昭々ならしむ。今は其の昏々を以て日をして昭々ならしむ。(尽心下二十章)
けんじゃはそのしょうしょうをもってひとをしてしょうしょうならすむ。いまはそのこんこんをもってひとをしてしょうしょうならしむ。(じんしんにじゅっしょう)
【訳】
昔の賢者は(必ずまず自分の徳を修め、それから後)自分の明らかな徳で他者を導いて、明らかにした。今の人は(自分の徳を修めることさえせず)自分は道義に暗いくせに、他者を導いて明らかにしようとしている。
12月9日、孟子一日一言の言葉です。
たくさんの講師の先生を見てきましたが、たしかにともなっていない人もいると思います。
自分もそんな一人かもしれませんね。
自分が出来ていないことを他人に行えというのはこくというものです。
まずは自分出来て初めて他人に言える。
そうでなければ人もまたすぐに気づくものです。
今日も一日がんばります。
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