往く者は追はず、来る者は拒まず|12月17日のことです。
Release: 2018/12/18 Update: 2018/12/18
往く者は追はず、来る者は拒まず
夫子の科を設くるや、往く者は追はず、来る者は拒まず。苟も是の心を以て至らば斯れ之れ受けんのみ。(尽心下三十章)
ふうしのかもうくるや、ゆものをおはず、くるものはこばまず。いやしくもこのこころをもっていたらこれこれをうけんのみ。(じんしんしもさんじゅっしょう)
【訳】
先生が教科を設ける場合には、全て「去る者は追わず、来る者は拒まず」という流儀で弟子を取っている。仮にも聖人の道を学ぼうとして来る者は、そのまま誰でも引き受け、教えているのである。
12月17日、孟子一日一言の言葉です。
学ぶ意欲というのはいろいろな事情で薄れることもあります。
しかし、来る者を拒むことがないというのはありがたいことです。
人生常にこれでいいということはないでしょうから常に学ぶことになるんだと思います。
今日も一日がんばります。
関連コンテンツ
生成発展の原理 人は男性と女性と、なぜ二様になっているのであろうか。 これは、人に限らず、陰と陽と+と-と二通りの対立と、その合一によって、万象を、生命を、幸福を生みい出すように出来ている。生成発展は…
三年の外 孔子没するや、三年の外、門人を治めて帰らんとす。(滕文公上四章) こうしぼっするや、さんねんののち、もんじんをおさめてかえらんとす。(とうのぶんこうかみよんしょう) 【訳】 孔子が亡くなられ…
君子の徳は風なり 上、好む者あれば、下、必ずこれより甚しき者あり。君子の徳は風なり。小人の徳は草なり、草は之れに風を尚ふれば必ず偃す。(滕文公上二章) かみ、このむものあれば、しも、かならずこれよりは…
優れた師①叱らずして悦服(えっぷく)させる 本当に偉い方というものは、そうみだりに声を荒げたて、生徒や門弟を叱られるものではないのです。第一にその必要がなかろうと思うのです。 大声で生徒を叱らねばなら…
天の将に大任を① 舜の畎畝の中より発り、傅説は版築の間より挙げられ、膠鬲は魚塩の中より挙げられ、管夷吾は士より挙げられ、孫叔敖は海より挙げられ、百里奚は市より挙げられる。(告子下十五章) しゅんはけん…