大丈夫|1月1日のことです。
大丈夫
天下の広居に居り、天下の正位に立ち、天下の大道を行き、志を得れば民と之れに由り、志を得ざれば独り其の道を行ふ。富貴も淫する能はず、貧賤も移す能はず、威武も屈する能はず。此れを之れ大丈夫と謂ふ。(滕文公下二章)
てんかのこうきょにおり、てんかのせいいにたち、てんかのだいどうをゆき、こころざしをうればたみとこれにより、こころざしをえざればひとりそのみちをおこなう。ふうきもいんすあたわず、ひんせんもうつすあたわず、いぶもくっするあたわず、これをこれだいじょうふという。
【訳】
(真の立派な男児とは)慈しみにあふれる広い心をもち、正しい規範に立ち、道理にかなう生き方をするものである。志がかなって一定の地位に登用されれば、天下の人民とこの正しい生き方を行い、志がかなわなければ、自分一人でこの生き方を行う。どんな富や高い地位で誘惑をしても、その心を動かすことはできない。どんなに貧乏で低い地位にあっても、その志を変えさせることはできない。どんな権威や武力で圧迫しても、その志をまげさせることはできない。このような人を立派な男児という。
1月1日、孟子一日一言の言葉です。
正しい正義の道を貫くことが立派な男児とういう新年に相応しい言葉です。
吉田松陰の「好善(ぜんをこのむ)」ということ川口雅昭先生は、口にするのは簡単だが実行するのは難しいと述べておられます。
心の中ではわかっていても勇気がもてなかったりすることが多々あります。
そこに気づいてはいる。
気づきを大切に、そして実行できる人になるためにはまだまだ学ぶことが必要ですね。
本年もよろしくお願いします。
ありがとうございます。