心に忘るるなかれ|2月10日のことです。
Release: 2019/02/10 Update: 2019/02/10
心に忘るるなかれ
必ず事とするあり、正するなかれ。心に忘るるなかれ。助けて長ぜしむるなかれ(公孫丑上二章)
かならずこととするあり、あててするなかれ。こころにわするるなかれ。たすけてちょうぜしむるなかれ。(こうしんいかみにしょう)
【訳】
必ず常に(浩然の気を)養うようにしなければいけない。しかし、いつまでに効果を上げようなどと、予期してはいけない。常に心に留め、忘れてはいけない。だからといって、無理に早く養おうとしてもいけない。
〇松陰は、浩然の気から学問に話を転じ、「『作輟(やったりやらなかったりすること)』が最もいけない」と記している。
2月10日、孟子一日一言の言葉です。
気というのは体をめぐっていますから憎悪や嫉妬のような気は健康にもよくなさそうです。
常に浩然の気を持つように努力しなけれればなりませんね。
松陰先生が言うやったりやらなかったりも実際問題です。
でも止めないと決意してやり続けるかぎりは途中のつまずきは勘弁してと言いたくなります。
今日も一日がんばります。
関連コンテンツ
与ふるを得ず 子噲、人に燕を与ふるを得ず。子之、燕を子噲に受くるを得ず。(公孫丑下八章) しかい、ひとにえんをあたうるをえず。しし、えんをしかいにうくるをえず。(こうそんんちゅうだいはっしょう) 【訳…
今の所謂良臣は古の所謂民族なり 「我能く君の為に土地を平辟き、府庫を充たす」と。今の所謂良臣は古の所謂民族なり。君道に郷はず仁に志すして、之れを富まさんことを求む。(告子下九章) 「われよくきみのため…
天民の先覚者なり 天の此の民を生ずるや、先知をして後知を覚さしめ、先覚をして後書を覚さしむ。予れ将に斯の道を以て斯の民を覚さんとするなり。予れ之れを覚すに非ずして誰れぞや。(万章上七章) てんのこのた…
覇・王 力を以て仁を仮る者は覇なり。覇たるには必ず大国を有つ。徳を以て仁を行う者は王たり。王たるには大を待たず。(公孫丑上三章) ちからをもってじんをかるものははたり。はたるにはかならずたいこくをたも…
為すあらんとする者は 顔淵曰く、「舜何人ぞや、予れ何人ぞや」と。為すあらんとする者は亦是くの若し。(滕文公上首章) がんえんいわく、「しゅんなんびとぞや、われなんびとぞや」と。なすあらんとするものはま…