矜式する所あらしめんと欲す|3月4日のことです。
Release: 2019/03/04 Update: 2019/03/04
矜式する所あらしめんと欲す
中国にして孟子に室を授け、弟子を養ふに万鐘を以てし、諸大夫国人をして皆矜式する所あらしめんと欲す。(公孫丑下十章)
みやこのもなかにしてもうしにしつをさずけ、でしをやしなうにばんしょうをもってし、しょたいふこくじんをしてみなきょうしょくするところあらしめんとほっす。(こうそんちゅうげだいじゅっしょう)
【訳】
孟子に、都の真ん中に屋敷を与え、また、優秀な弟子を育てるために多額の禄を支給し、優秀な弟子を育てさせたい。そして、上はの大夫から下は庶民まで、孟子をうやまわせたいと思っている。
〇松陰は、「(意見が用いられず、齊国を去ろうと決意した孟子を慌てて屋敷や俸禄で引き留めようとする王の姿勢について)有為の人物である孟子に対する態度ではないと批判している。
孟子一日一言、3月4日の言葉です。
慌てて引き留めてもだめですね。
お金では動かないということでしょうね。
言葉や態度が問題だということでしょう。
自分の意見を聞いてもらえないところにはいられない。
たしかにそうかもしれませんね。
今日も一日がんばります。
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