空所をもつ|11月15日
Release: 2019/11/15 Update: 2019/11/15
空所をもつ
恩師は私に「空所をもて」と教えてくれた。空所というのは、一家のだれも住んでいない部屋(神仏の間とか)があるように、一日に一度、職業と関係のない時間をもてといったことである。空なところとは、無関係の別の事をするということである。別の世界に住むので、自分の本業のことが、自然とわかるのである。
娯楽、芸術に一生懸命になったその澄みきった気持ち、これを生活に移して、楽しい時も苦しい時もいつも変わらず、にこにこ自分の仕事にいそしむ。こうした生活が、高次の娯楽の意義である。
11月15日、丸山敏雄一日一話幸せになるための366話、今日の言葉です。
仕事とは関係ない時間。
そういう時間はほとんどないように感じますね。
本読むなどもだいたい仕事のためにという気持ちが多いように感じます。
来年はそういう時間もしっかりと持てるような余裕のある自分も目指していきたいものです。
今日一日朗らかに安らかに喜んで進んで働きます。
関連コンテンツ
庠序学校を設け為して以て之を教ふ。(中略)学は則ち三代之れを共にす。皆人倫を明らかにする所以なり。人倫上に明らかにして、小民下に親しむ。(滕文公上三章) しょうじょがっこうをもうけなしてもってこれをお…
風流な生活 私の尊敬する知人の一人、その方は、すでに大任を終わって、林間にささやかな住宅を結んでおられました。 いつうかがいましても、その室をきっちりと整えられておられましたが、そのお食事も、粗末この…
必ず礼を以てせんか 礼を以て食へば則ち飢えて死し、礼を以てせずして食へば則ち食を得る、必ず礼を以てせんか。親迎すれば則ち妻を得ず、親迎せざれば則ち妻を得る、必ず親迎せんか。(告子下首章) れいをもって…
見て・聞きて之を知る② 孔子より而来、今に至るまで百有余歳。聖人の世を去ること此くの若く其れ未だ遠からざるなり。聖人の居に近きこと此の若く其れ甚し。(尽心下三十八章) こうしよりこのかた、いまにいたる…
教ふるに人倫を以て 人の道あるや、飽食暖衣、逸居して教なければ、則ち禽獣に近し。聖人之れを憂ふるあり、契をして司徒たらしめる教ふるに人倫を以てして、父子親あり、君臣義あり、夫婦別あり、長幼序あり、朋友…