三軍の権を知らずして、三軍の任を同じくすれば、則ち軍士疑うかな。(謀攻)|2月1日
Release: 2020/02/01 Update: 2020/02/01
三軍の権を知らずして、三軍の任を同じくすれば、則ち軍士疑うかな。(謀攻)
不知三軍之権、面同三軍之任、則軍士疑矣。
「第三には、戦闘のときの軍の運用のことも知らないでいて、指揮系統を無視してあれやこれや口出しをし、軍内部に不信感を植えつけることである」
君主がよけいな干渉をして、軍を混乱させるばあいの第三を説明している。
”三軍之権”とは、戦闘にさいして、全軍を臨機応変に運用することである。こんなことは専門家の軍人にまかせなければならない。
三軍とは全軍という意味。
2月1日、孫子・呉子(兵法に学ぶ人と組織の動かし方365)の言葉です。
君主は余計なことをして軍を乱してはならない。
ということですね。
ほどほどの人数の会社でもいえることかもしれませんね。
トップの仕事は現場の仕事ではなく全体を見ること。
この時代でも出しゃばる君主がいたのでしょうね。
明日も一日がんばります。
関連コンテンツ
利を見て進まざるは、労るるなり。(行軍) 見利而不進者、労也。 「有利なものを見つけても、それを得ようと進んで来ないのは、敵が疲労しきっている証拠である」『孫子』の火攻篇に”利を非ざれば動かず”という…
夫れ地形は兵の助けなり。敵を料(はか)りて勝を制し、険阨遠近(けんあいえんきん)を計るは、上将の道なり。(地形) 夫地形者兵之助也。料敵制勝、計険阨遠近、上将之道也。 「地形というものは戦闘上の有利な…
険形は、我先ずこれに居(お)らば、必ず高陽に居りて以て敵を待つ。若し敵先ずこれに居らば、(地形) 険形者、我先居之、必居高陽以待敵。若敵先居之、(引而去之。勿従也。) 「険しい地形では、味方が先に占拠…
敵撃つべきを知り、吾が卒の以て撃つべきを知りて、(地形) 知敵之可撃、知吾卒之可以撃、(而不知地形之不可以戦、勝之半也。) 「敵に勝つ自信があり、味方は勝てるだけの実力を持っていると認識していたとして…
是(こ)の故に、諸侯を屈するには害を以てし、諸侯を役するには業を以てし、(九変) 是故、屈諸候者以害、役諸侯者以業、(趨諸侯者以利。) 「したがって、諸侯を屈服させるには損害を与え、諸侯を消耗させるに…