古(いにしえ)の所謂善(いわゆるよ)く戦う者は、勝ち易きに勝つ者なり。故に善く戦う者の勝つや、(軍形)|2月10日
Release: 2020/02/10 Update: 2020/02/11
古(いにしえ)の所謂善(いわゆるよ)く戦う者は、勝ち易きに勝つ者なり。故に善く戦う者の勝つや、(軍形)
古之所謂善戦者、勝於易勝者也、故善戦者之勝也、(無智名、無勇功。)
「昔のいわゆるいくさ上手といわれた人は、勝ち易いところで、ムリなく自然に勝った。だから、いくさ上手は、戦さに勝っても(その智謀は人目につかず、その勇敢さをたたえられることもないのである)」
”勝ち易きに勝つ”、これが孫子の結論であり、作戦上の極意である。世間の耳目を集めるような派手な勝ち方よりも、自然でムリのない勝ち方が望ましいと諭している。かっこ内は智名無く、勇功無し。と訓ずる。
2月10日、孫子・呉子一日一話(兵法に学ぶ人と組織の動かし方365)の言葉です。
おはようございます。
本当の戦上手は人目につかない。
たしかにそうかもしれませんが勝ち続ければ目立ってしまうんでしょうね。最終的には。
勝てる状況をつくりさっそ目立たないように勝つ。
そいうことでしょうか。
今日も一日がんばります。
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