善く戦う者は、不敗の地に立ちて、敵の敗るるを失わざるなり。(軍形)|2月12日
Release: 2020/02/12 Update: 2020/02/19
善く戦う者は、不敗の地に立ちて、敵の敗るるを失わざるなり。(軍形)
善戦者、立於不敗之地、而不失敵之敗也。
「戦争に巧みな者は、味方を絶対に敗れない態勢におき、しかも敵のわずかなスキでも、決して逃さずにしっかりとらえるのだ」
”不敗の地に立つ”とは、二月五日の”勝つべからざるを為す”と同じ意義で、敵が勝つことのできない態勢をつくることである。この場合の”地”とは、要害の地という意味である。つまり、地の利のよいところを選んで、そこに堅牢(けんろう)な陣地をつくり、敵の来るのを待ち受けることをいっている。
2月12日、孫子・呉子一日一話(兵法に学ぶ人と組織の動かし方365)の言葉です。
おはようございます。
絶対に負けないように準備する。
負けない場所で戦う。
馬謖を思い出しますね~。
勝つ場所で戦わない。
どんなに策をめぐらせても言うことを聞かない人間がいればそれだけでおじゃんですね。
今日も一日がんばります。
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