形に因りて勝を衆に錯くも、衆は知ることを能わず。人皆我が勝つ所以の形を知るも、(虚実)|3月13日
Release: 2020/03/13 Update: 2020/03/24
形に因りて勝を衆に錯くも、衆は知ることを能わず。人皆我が勝つ所以の形を知るも、(虚実)
因形而錯勝於衆、衆不能知。人皆知我所以勝之形、(而莫知吾所以制勝之形、故其戰勝不復、而應形於無窮。)
「敵の形態に応じて衆人環視の中で勝利を得ても、人びとはどうして勝ったのか理解できない。人はわが軍の態勢がよいから勝ったということはわかっても、(なぜかかる態勢をとっかまでは理解していない。それ故、いくさに勝つには同じ戦闘態勢をくり返し使わずに、敵の態勢に応じて、無限に変化しなければならない)」
かっこ内は、吾が勝を制する所以の形を知ること莫(な)し。故にその戦い勝つに復(ふたた)びせず、形に無窮に応ず。と訓ずる。
3月13日、孫子・呉子一日一話(兵法に学ぶ人と組織の動かし方365)の言葉です。
おはようございます。
なかなか追い付く気配がしませんね。
形を変えていくこと。
今の時代もそういう時期なのかもしれません。
集団で集まってはいけないということになれば根本的に変わるものがある。
会社という組織も変わっていかないといけない時代かもしれません。
今日も一日がんばります。
関連コンテンツ
人に形せしめて我に形無ければ、則ち我は専(もっぱ)らにして敵は分かる。我専(もっぱ)らにして一に為り、(虚実) 故形人而我無形、則我專而敵分。 我專爲一、(敵分爲十、是以十攻其一也。 則我衆敵寡、能以…
兵を形にする極(きょく)は、無形に至る。無形なれば、則ち深間(しんかん)も窺(うかが)うこと能わず、智者も謀ること能わず。(虚実) 形兵之極、至於無形。無形、則深間不能窺,智者不能謀。 「戦闘において…
三軍の権を知らずして、三軍の任を同じくすれば、則ち軍士疑うかな。(謀攻) 不知三軍之権、面同三軍之任、則軍士疑矣。 「第三には、戦闘のときの軍の運用のことも知らないでいて、指揮系統を無視してあれやこれ…
交地には吾将に其の守りを謹(つつし)まんとす。(九地) 交地吾将謹其守。 「彼我両軍がまさに戦いを交えんとする交地においては、わたしは慎重に守りを固めなければならない」交地というのは、敵の領土内にあっ…
圮地には吾将に其の塗を進まんとす。(九地) 圮地吾将進其塗。 「行軍の難儀な圮地においては、わたしは、進軍をつづけて一刻も早くそこを脱することを考えねばならない」圮地は絶地の中にのみあるとはかぎらない…