軍争は利たり。軍争は危たり。軍を挙げて利を争えば、則ち及ばず、(軍争)|3月18日
Release: 2020/03/18 Update: 2020/03/24
軍争は利たり。軍争は危たり。軍を挙げて利を争えば、則ち及ばず、(軍争)
軍争為利。軍争為危。挙軍而争利、則不及、(委軍而爭利、則輜重捐。)
「戦闘によって勝利を得れば、戦局は有利になるが、反面、危険も含んでいる。全軍を一挙に投入しても勝利を得られないこともあるし、(勝ちをあせり一部の兵力で敵陣を強行突破しようとして、後続の補給部隊が切り離されることもある)」
戦闘に勝てば利益になるが、同時に負ける危険性をも含んでいる。委も捐も棄と同じ。
かっこ内は、軍を委てて利を争えば、則ち輜重(しちゅう)捐(す)てられる。と訓ずる。
3月18日、孫子・呉子一日一話(兵法に学ぶ人と組織の動かし方365)の言葉です。
関連コンテンツ
彼を知り己を知れば、百戦して殆(あや)うからず。彼を知らずして己を知れば、一勝一負(いっしょういっぷ)す。(謀攻) 知彼知己者、百戦不殆、不知彼而知己、一勝一負。(不知彼不知己、毎戦必殆。) 「敵を知…
故に尽(ことごと)く兵を用うるの害を知らざる者は、則ち尽く兵を用うるの利を知ること能わざるなり。(作戦) 故不尽知用兵之害者、則不能尽知用兵之利也。 「だから、戦争とはどんなに有害であるかを認識してい…
我出でて利あらず、彼も出でて利あらざるを支と曰う。支形(しけい)は、敵、我を利すと雖も、 我出而不利、彼出而不利曰支。支形者、敵雖利我、(我無出也。引而去之。令敵半出而撃之利。) 「味方にとっても敵に…
郷を掠(かす)めて衆を分かち、地を廊(ひろ)めて利を分かち、権を懸けて動く。(軍争) 掠郷分衆・地廓分利・懸権而動。(先知迂直之計者勝。此軍争之法也。) 「村落を襲って敵の兵力を分散させ、敵地を占領し…
故に兵は勝つことを貴(たつと)び、久しきを貴(たつと)ばず。故に兵を知るのは将は、生民の司命(しめい)、(作戦) 故兵貴勝、不貴久、故知兵之将、生民之司命、(国家安危之主也。) 「戦争は、勝つことが一…