佯(いつわり)り北ぐるには従うこと勿れ。鋭卒(えいそつ)は攻むること勿れ。(軍争)|4月2日
Release: 2020/04/02 Update: 2020/04/02
佯(いつわり)り北ぐるには従うこと勿れ。鋭卒(えいそつ)は攻むること勿れ。(軍争)
佯北勿従。鋭卒勿攻。
「③わざと逃げる敵を深追いしてはならない。
④戦意旺盛で精鋭な敵の部隊を、まともに攻撃してはならない」
”佯”とはいつわること。”北”とは逃げること。実際には退却する必要はないのに、負けたといつわってわざと逃げることである。このような敵は、他意のある証拠である。
敵の精鋭部隊をまともに攻めないのは、猪突猛進を尊ぶ旧日本陸軍の戦法と合わないが、この兵書ではこんな時は奇策を推奨している。
4月2日、孫子・呉子一日一話(兵法に学ぶ人と組織の動かし方365)の言葉です。
おはようございます。
真面に正面から戦ってはいけないということです。
常に奇を狙うことを考えた方がよさそうです。
思ってもいない行動がこちらの有利に働くことが多い。
情報を収集し、正攻法ではない方法を常に考えることが必要そうです。
今日も一日がんばります。
関連コンテンツ
圮地には吾将に其の塗を進まんとす。(九地) 圮地吾将進其塗。 「行軍の難儀な圮地においては、わたしは、進軍をつづけて一刻も早くそこを脱することを考えねばならない」圮地は絶地の中にのみあるとはかぎらない…
丘陵・隄防には、必ず其の陽に処りて、これを右背にす。此れ兵の利、地の助けなり。(行軍) 丘陵隄防、必処其陽、而右背之。此兵之利、地之助也。 「丘陵や堤防に陣をしく場合には、必ずその日の当る所、すなわち…
此れを知りて戦いを用うる者は必ず勝つ。此れを知らずして戦いを用うる者は必ず敗る。(地形) 知此而用戦者必勝。不知此而戦者必敗。 「これ(前日のべたこと)を知ったうえで戦う者は必ず勝ち、これを知らずに戦…
軍、缻(ふ)を懸(か)くること無く、其の舎に返らざるは、窮寇(きゅうこう)なり。 軍無懸缻、不返其舎者、窮寇也。 「部隊の兵士が夜おそくまで酒を飲んで騒ぎ、いつまでも宿舎に帰ろうとしないのは、もはや進…
我以て往(ゆ)くべく、彼以て来たるべきを通と曰(い)う。通形(つうけい)は、先ず高揚(こうよう)に居りて糧道(りょうどう)を利し。(地形) 我可以往、彼可以来曰通。通形者、先居高揚、利糧道、(以戦則利…