絶地(ぜっち)には留まること無く、囲地(いち)には則ち謀り、死地(しち)には則ち戦う。(九変)|4月6日
Release: 2020/04/06 Update: 2020/04/06
絶地(ぜっち)には留まること無く、囲地(いち)には則ち謀り、死地(しち)には則ち戦う。(九変)
絶地無留、囲地則謀、死地則戦。
「③絶地(国境から遠く離れ敵の領土内にある地域)には長い間駐留しない。
④囲地(敵軍に囲まれて進退のままならぬ地域)にはまったら、なんとか計略を用いて早くその地から脱出する。
⑤死地(絶対絶命の苦境)におちいったときには、生きるために懸命に奮戦する」
前日の①から今日の⑤までは、各地域の特長と、そのような地域にあるときの用兵の心がけを説明したものである。
4月6日、論語一日一話(孔子に学ぶ人生の知恵365)の言葉です。
おはよございます。
駐留してはいけない場所。
山林や湿地、交通の要所、国から遠く離れた場所、敵に囲まれている場所。
しかし、絶対絶命の場所では必死で戦う。
情況をしっかりわきまえることが大切なんでしょうね。
戦争で兵を動かすときの原則。
今日も一日がんばります。
関連コンテンツ
兵を用うるの法、其の来らざるを恃むこと無く、吾を以て待つ有るを恃むなり。(九変〉 用兵之方、無恃其不来、恃吾有以待也。(無恃其不攻、恃吾有所不可攻也。) 「戦争にさいしては、敵が来襲しないように期待を…
鳥の集まるは、虚しきなり。(行軍) 鳥集者、虚也。 「敵軍の上に鳥がむらがっているのは、陣を張っているように見せかけているが、実はすでに軍を引き払っており、そこには敵がいない証拠である」”虚”とは中身…
我戦わんと欲すれば、敵、塁を高くし溝を深くすと雖も、我と戦わざるを得ざるは、(虚実) 我欲戦、敵雖高塁深溝、不得不与我戦者、(攻其所必救也。) 「わが軍が戦いたいと思えば、たとえ敵が砦の壁を高く積み重…
塗(みち)に由らざる所有り、軍に撃たざる所有り、城の攻めざる所有り、地に争わざる所有り。(九変) 塗有所不由、軍有所不撃、城有所不攻、地有所不争。(君命有所不受。) 「道には、ときと場合によっては通っ…
敵撃つべきを知り、吾が卒の以て撃つべきを知りて、(地形) 知敵之可撃、知吾卒之可以撃、(而不知地形之不可以戦、勝之半也。) 「敵に勝つ自信があり、味方は勝てるだけの実力を持っていると認識していたとして…