鳥の起つは、伏なり。獣の駭(おどろ)くは、覆なり。(行軍)|4月25日
Release: 2020/04/25 Update: 2020/04/25
鳥の起つは、伏なり。獣の駭(おどろ)くは、覆なり。(行軍)
鳥起者、伏也。獣駭者、覆也。
「鳥が不意に飛び立つのは、その下に伏兵のいる証拠である。
野獣が驚いて走り出すのは、その近くに敵の奇襲部隊がいるのである」
後三年の役の時、源義家は雁の群れが列を乱すのをみて、あの下に伏兵がいるぞ、と判断したが、果してその通りであった。八幡太郎義家は、この兵法書を学んでいたのであろうか。
遠くから眺めて、鹿などが何かに驚いて急に走り出すのは敵の大部隊がそこにいる証拠。
4月25日、孫子・呉子一日一話(兵法に学ぶ人と組織の動かし方365)の言葉です。
おはようございます。
伏兵や奇襲部隊がいる。
敵も奇策に出るのはやむを得ないことですね。
それを見破ることができなければ大きな損害。
見破ることができれば大きな利益。
しっかりと学ぶべきです。
今日も一日がんばります。
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