軽車先ず出でて其の側(かたわら)に居るは、陣するなり。約無くして和を請(こ)うは、謀るなり。(行軍)|4月28日
Release: 2020/04/28 Update: 2020/04/28
軽車先ず出でて其の側(かたわら)に居るは、陣するなり。約無くして和を請(こ)うは、謀るなり。(行軍)
軽者先出居其側者、陣也。無約而請話者、謀也。
「戦車を先頭に立てて、その両側に兵士を配置して守りを固めているのは、陣地の構築にかかっているのである。対陣中、なんの前ぶれもなしに突如として講和を申し込んでくるのは、敵になんらかの計略がある証拠である」
ここの第一項は、陣地を構築した上で、その陣地を足場として総攻撃をかけてくる証拠ともいえる。
負けてもいないのに急に白旗を掲げてくる敵には、油断禁物である。
4月28日、孫子・呉子一日一話(兵法に学ぶ人と組織の動かし方365)の言葉です。
おはよございます。
より具体的ですね。
怪しい気配を感じ取れる力と、情報を収集して分析する力両方が必要です。
負けないようにしなければなりません。
「辞卑くして備えを益す者は、進むなり、辞強くして進駆(しんく)する者は、退くなり。」
敵の心理を読み取り、敵の行動を判断する。
相手の心理を看破する冷静な判断力が求められます。
今日も一日がんばります。
関連コンテンツ
囲地には則ち謀る。(九地) 囲地則謀。 「囲地で戦うばあいには、大いに策略を使うことである」”囲地”というのは、進攻路は狭く、しかも撤退するときには大きく迂回しなければならない地域のことである。このよ…
善(よ)く兵を用(もち)うる者は、人の兵屈(へいくつ)するも、戦うに非ざるなり。人の城を抜くも、(謀攻) 善用兵者、屈人之兵、而非戦也、抜人之城、(而非攻也、毀人之国、而非久也。必以全争於天下。故兵不…
正々の旗を邀(むか)うること無かれ。堂々の陣を撃つこと勿(な)れ。此れ変を治る者なり。(軍争) 無邀正正之旗,勿擊堂堂之陣,此治變者也。 「隊伍を整えて自信を以て進撃してくる敵を迎えうつべきではない。…
将弱くして厳ならず、教道明かならず、吏卒常に無く、兵を陳(つら)ぬるに縦横なりを乱と曰う。(地形) 将弱不厳、教道不明、吏卒無常、陳兵縦横曰乱。 「将軍が柔弱で厳しさを欠き指導方針も不明確であり、配下…
重地には吾将に其の食を継がんとす。(九地) 重地吾将継其食。 「重地においては、わたしはつねに部隊の兵糧を絶やさず、補給や調達を強化しなければならない」敵の領内における重地とは、敵の領内深く入りこみ、…