兵は多きを益とするに非ざるなり。惟(ただ)武進(ぶしん)すること無かれ。(行軍)|5月14日
Release: 2020/05/14 Update: 2020/05/14
兵は多きを益とするに非ざるなり。惟(ただ)武進(ぶしん)すること無かれ。(行軍)
兵非益多也。惟無武進。(足以併力料敵、取人而已。)
「兵士の数が多ければよいというものではない。むやみやたらに進撃することをつつしめ。(味方の戦力に集中し、敵情を十分に把握でき、敵に勝つことができればよいのだ)」
かっこ内は、”以て力を併せ敵に料(はか)るに足りて、人を取るのみ”とするのが多いが、”以て力を併せて敵を料(はか)に足らば、人を取らんのみ”とした方が意味がわかりやすいので、そうした。
人数が多ければそれでよいのではない。これは企業にもいえることである。
5月14日、孫子・呉子一日一話(兵法に学ぶ人と組織の動かし方365)の言葉です。
おはようございます。
数は六倍と言っていたような気がします。
しかし、ただ多ければいいというわけでもない。
そりゃそうですね。
数も適切なところで使わなければ負ける。
しっかり情報を分析していかにこちら側の痛手を少なくしていくか。
今日も一日がんばります。
関連コンテンツ
勢いに任ずる者は、其の人を戦わしむるや、木石を転ずるが如し。木石の性は、(兵勢) 任勢者、其戦人也、如轄木石、木石之性、(安則静、危則動、方則止、円則行。故善戦人之勢、如転円石於千初之山者、勢也。)…
囲地には則ち謀る。(九地) 囲地則謀。 「囲地で戦うばあいには、大いに策略を使うことである」”囲地”というのは、進攻路は狭く、しかも撤退するときには大きく迂回しなければならない地域のことである。このよ…
旌旗の動くは、乱るるなり。(行軍) 旌旗動者、乱也。 「旗や指物がやたら動いているのは、将兵に動揺が起っていて、軍の内部が乱れている証拠である」旗や幟はなにかの目的があって動かされる。したがって、みだ…
算多きは勝ち、算少なきは勝たず。而るを況(いわ)んや算無きに於(おい)てをや。(始計) 多算勝、少算不勝。而況於無算乎。(吾以此観之、勝負見矣。) 「成算が多ければいくさに勝ち、少なければ負ける。まし…
吾が与(とも)に戦う所の地は知るべからず。知るべからざれば、則ち敵の備うる所の者多し。(虚実) 吾所与戦之地不可知、不可知、則敵所備者多(敵所備者多、則吾所与戦者寡矣。) 「わが軍と戦う場所を敵は予知…