夫れ勢い均しきとき、一を以て十を撃つを走と曰う。(地形)|5月28日
Release: 2020/05/28 Update: 2020/05/28
夫れ勢い均しきとき、一を以て十を撃つを走と曰う。(地形)
夫勢均、以一撃十曰走。
「彼我両軍の勢力が拮抗しているとき、一の力で十の力の敵と戦う羽目に陥ったばあいは、これを敗走するというのである」
謀攻篇で、”十なれば則ちこれを囲み”が用兵の原則だといっている。したがって、兵力がほぼ同じ場合には、十倍の攻撃しても負けるにきまっているから、敗走せざるをえない。
こういう作戦をするのは、指揮官がヘマだからである。これは天災ではなく、人災によるものだといえよう。
5月28日、孫子・呉子一日一話(兵法に学ぶ人と組織の動かし方365)の言葉です。
おはようございます。
自軍の力と敵軍の力の差考えないで戦うには無能だということですね。
こちらが精鋭部隊でない、相手が精鋭部隊である。
同じ数なら絶対に勝てるわけがありません。
自分の軍の力、相手の軍の力をしっかりと見極めること。
3軍が1軍にはそもそも勝てないです。
今日も一日がんばります。
関連コンテンツ
地形には、通なる者あり、挂(かい)なる者有り、支なる者有り、隘(あい)なる者あり、険なる者あり、(地形) 地形、有通者、有挂者、有支社、有隘者、有険者、(有遠者。) 「地形を大きくわけると、通、挂、支…
上兵は謀(ぼう)を伐(う)つ。其の次は校(こう)を伐つ。其の次は兵を伐つ。其の下は城を攻む。(謀攻) 上兵伐謀。其次伐交。其次伐兵。其下攻城。(攻城之法、爲不得已。) 「戦術上、最高の策とは、敵のはか…
卒強く吏弱きを弛(し)と曰う。(地形) 卒強吏弱曰弛。 「部隊内で、兵卒が強くて上の将校たちが弱いのを”弛”という」”卒”とは兵卒のこと。”吏”とは小さな部隊の指揮官。部隊の幹部とか将校という意味。一…
兵は多きを益とするに非ざるなり。惟(ただ)武進(ぶしん)すること無かれ。(行軍) 兵非益多也。惟無武進。(足以併力料敵、取人而已。) 「兵士の数が多ければよいというものではない。むやみやたらに進撃する…
鳥の起つは、伏なり。獣の駭(おどろ)くは、覆なり。(行軍) 鳥起者、伏也。獣駭者、覆也。 「鳥が不意に飛び立つのは、その下に伏兵のいる証拠である。野獣が驚いて走り出すのは、その近くに敵の奇襲部隊がいる…