吾が卒を以て撃つべきを知りて、敵の撃つべからざるを知らざれるは、勝の半ばなり。(地形)|6月11日
Release: 2020/06/11 Update: 2020/06/11
吾が卒を以て撃つべきを知りて、敵の撃つべからざるを知らざれるは、勝の半ばなり。(地形)
知吾卒之可以撃、而不知敵之不可撃、勝之半也。
「部下の実力を十分に知っており、兵士たちに敵を攻撃する力があるのを知っていても、敵はかんたんには攻撃できないことを認識していなければ、勝敗の確立は五分五分である」
一般に、指揮官は味方の実力はよく知っているが、それだけでは不十分で、敵の実力もよく知っていなければならない。よく知らないと勝ったり負けたりで、必ず勝つとは限らない。
これは戦争だけでなく、ビジネスの争いや入学試験などにもいえることである。
6月11日、孫子・呉子一日一話(兵法に学ぶ人と組織の動かし方365)の言葉です。
おはようございます。
敵のことをよく知らないと勝てないというのはその通りですね。
実際の商売でいうと自分の力も知らない人が多いのではないでしょうか。
どこで一番売っているのか。
だれが一番勝ってくれているのか。
まずは自社の内情をくわしく知るべきですね。
そこから戦略や戦術が生まれてくる。
今日も一日がんばります。
関連コンテンツ
軍、缻(ふ)を懸(か)くること無く、其の舎に返らざるは、窮寇(きゅうこう)なり。 軍無懸缻、不返其舎者、窮寇也。 「部隊の兵士が夜おそくまで酒を飲んで騒ぎ、いつまでも宿舎に帰ろうとしないのは、もはや進…
故に尽(ことごと)く兵を用うるの害を知らざる者は、則ち尽く兵を用うるの利を知ること能わざるなり。(作戦) 故不尽知用兵之害者、則不能尽知用兵之利也。 「だから、戦争とはどんなに有害であるかを認識してい…
交地には則ち絶つこと無かれ。(九地) 交地則無絶。 「交地では、部隊相互間の連絡を断ってはならない」”交地”とは、敵も味方もたやすく進攻できる地域である。進攻しやすいのだから、当然両軍の交戦が考えられ…
凡そ軍を処(お)き敵を相(み)るに、山を声絶(こ)ゆれば谷に依り、生を視て高きに処(お)り、(行軍) 凡処軍相敵、絶山依谷、視生処高、(戦隆無登。此処山之軍也。 「そもそも、軍を宿営させ、敵情を観察す…
夫れ兵を鈍らせ鋭(えい)を挫き、力を屈し貨を殫(つく)さば、則ち諸侯其の弊に乗じて起らん。(作戦) 夫鈍兵挫説、屈力殫貨、則諸侯乗其弊而起。(雖有智者、不能善後矣。) 「このように、軍隊が疲弊し、士気…