我以て往くべく、彼を以て来るべきもの、交地と為す。(九地)|6月20日
Release: 2020/06/20 Update: 2020/06/20
我以て往くべく、彼を以て来るべきもの、交地と為す。(九地)
「わが軍も攻め入ることができるし、敵軍もやって来ることのできる地域を交地という」
”交地”とは、かんたんにいえば、敵も味方もたやすく進攻できる地域である。
このような地域で戦闘するばあい、敵味方両軍が正面衝突して交戦することが多い。だから交地と定義したのであろう。
このような地域は大体において平坦地である、湖沼、ジャングルなど障害物も少なく。大軍を展開するのに都合のよいところである。
6月20日、孫子・呉子一日一話(兵法に学ぶ人と組織の動かし方365)の言葉です。
おはようございます。
敵味方自由に往来できる場所。
しかも平坦な場所となると大軍はこういう場所でないと展開できませんね。
なんだか決戦をするには都合のよい場所にも感じます。
弱者はこういう場所で戦ってはいけませんね。
今日も一日がんばります。
関連コンテンツ
これを策(はか)りて得失の計を知り、これを作(おこ)して動静の理を知り、これを形して死生の地を知り、 策之而知得失之計、 作之而知動静之理、 形之而知死生之地、.(角之而知有余不足之処。) 「戦闘にさ…
地形には、通なる者あり、挂(かい)なる者有り、支なる者有り、隘(あい)なる者あり、険なる者あり、(地形) 地形、有通者、有挂者、有支社、有隘者、有険者、(有遠者。) 「地形を大きくわけると、通、挂、支…
我得れば則ち利あり、彼得るも亦利あるものを、争地と為す。(九地) 我得則利、彼得亦利者、為争地。 「わが軍がそこに占領したら戦闘上有利となるし、敵軍もそこを占領したら有利となる地域を争地という」”争地…
諄々翕々(じゅんじゅんきゅうきゅう)として徐(おもむろ)に人の言うは、衆を失えるなり。(行軍) 諄諄翕翕徐与人言者、失衆也。 「将たる者が、ぼそぼそと猫なで声で話しかけたり、ご機嫌をとうように静かな口…
兵は詐を以て立ち、利を以て動き、分合を以て変を為す者なり。(軍争) 兵以詐立、以利動、以分合爲變者也。 「作戦行動の基本は、敵をあざむくことである。有利な状況をつくりだして行動し、しかも、兵力を分散さ…