悪む所は施すことなきのみ|4月29日のことです。
Release: 2018/04/29 Update: 2018/04/29
悪む所は施すことなきのみ
欲する所は之れを与へ之を聚め、悪む所は施すことなきのみ。(離婁上九章)
ほっするところはこれをあたえこれをあつめ、にくむところはほどこすことなきのみ。(りろうかみきゅうしょう)
【訳】
(民の)望むものはそれを与え、集めてやる。(民の)いやがることはしないようにするだけだ。
〇松陰は、「『仁』という字がこの教えを集約している。『仁』には、民を養う、民を教えるという意味もある。これは孔子・孟子の政治論の骨子である。この二つが行なわれ、民が長寿となり、物心ともに富み、その結果、安らかで自由な気持ちとさせることができれば、民心を得るどころか、天下さえ手に入れることができよう」と記している。
4月29日、孟子一日一言、今日の言葉です。
目指す理想は「仁」による政治なんでしょうね。
実際に本当に仁が実践されれば戦争などあるわけないのですがそう簡単ではありません。
そして人は追い込まれないとこういう考えを深く考えないのだとも思います。
しかし、理想はもたなければなりません。
今日も一日がんばります。
関連コンテンツ
継ぐべきを為す 業を創め統を垂るるには、継ぐべきを為すなり。(梁恵王下十四章) ぎょうをはじめとうをたるるには、つぐべきをなすなり。(りょうのけいおうしもじゅうよんしょう) 【訳】 (君子たる者は)事…
志に食ましむるに非ず、功に食ましむるなり。(滕文公下四章) こころざしにはましむるにあらず、いさおしにはましむるなり。(とうぶんこうしもよんしょう) 【訳】 (報酬は)目的に対して与えるのではなく、成…
天を怨みず 君子は天を怨みず、人を尤めず。(公孫丑下十三章) 【訳】 心ある立派な人は、どんなことがあろうとも、天を怨んだり、人をとがめたりはしない。 〇松陰は「心ある立派な人の心は、二つの面がある。…
上下の交なければなり 君子の陳蔡の間に戹するは、上下の交なければなり。(尽心下十八章) くんしのちんさいのかんにやくするは、じょうげのまじわりなければなり。(じんしんしもじゅうはっしょう) 【訳】 孔…
仁は天の尊爵なり 夫れ仁は天の尊爵なり。人は安宅なり。之れを禦むることなくして不仁なるは、是れ不智なり。(公孫丑上七章) それじんはてんのそんしゃくなり。ひとのあんたくなり。これをとどむることなくして…