誉・毀|5月10日のことです。
Release: 2018/05/10 Update: 2018/05/10
誉・毀
慮らざるの誉あり、全きを求むるの毀あり。(離婁上二十一章)
おもんばからざるのほまれあり、まったきをもとむるのそしりあり。(りろうかみにじゅいちしょう)
【訳】
全く思いもよらないことで褒められることがある。(その反対)誠実に生きているのに、却って、非難を受けることがある。
〇松陰は、「世間の毀誉は当てにならないものである。もしも、そんなことが気にかかるようでは、表面的なことばかりに関心が向き、心がなおざりとなる。だから、君子がなすべきことは、身を修め、まごころを尽すことにある。」と記している。
孟子一日一言、5月10日、今日の言葉です。
どこで褒められるか、また誹られるかそんなことはわかりませんね。
他人は勝手なもので、そんなことは自分自身が一番わかることでもあります。
私自身がその時の自分の感情で人を良く思ったり悪く思ったりしますし。
しっかりと自分自身を見つめてなすべきことをなすことが大切なんだと思います。
正しい道は厳しいですね~。
明日の一日がんばります。
関連コンテンツ
一たび君を正しくして国定まる 惟だ大人のみ能く君心の非を格すことを為す。(中略)一たび君を正しくして国定まる。(離婁上二十章) ただたいじんのみよくくんしんのひをただすことをなす。(中略)ひとたびきみ…
如し其の義に非ざるを知らば、斯れ速かに已めんのみ。(滕文公下八章) もしそのぎにあらざるをしらば、これすみやかにやめんのみ。(とうぶんこうしもはちしょう) 【訳】 もしも悪いことであると気づいたら、す…
天下を服す 善を以て人を服する者は、未だ能く人を服するものにあらざるなり。善を以て人を養ひて、然る後に能く天下を服す。天下心服せずして王たる者は未だ之れあらざるなり。(離婁下十六章) ぜんをもってひと…
己れを害するを悪みて 諸侯其の害するを悪みて、皆其の籍を去る。(万章下一章) しょこうそのがいするをにくみて、みなそのせきをさる。(ばんしょうしもいっしょう) 【訳】 (わがまま勝手なことをしていた)…
仁は人の心・義は人の路なり 仁は人の心・義は人の路なり。(告子上十一章) 【訳】 仁は人間が生来的にもっている心である。義は人間がふみ行うべき道である。 〇松陰は、「人の本心は仁に他ならない。人のふみ…