餔啜するのみ|5月13日のことです。
Release: 2018/05/13 Update: 2018/05/13
餔啜するのみ
楽正子に謂つて曰く、子の子敖に従ひて来るは、徒に餔啜するのみ。我れ意はざりき、子古の道を学びて而も以て餔啜せんとは。(離婁上二十五章)
がくせいしにかたっていわく、しのしごうにしたいてきたるは、いたずらにほせつするのみ。われおもわざりき、しいにしえのみちをまなびてしかももってほせつせんとは。(りろうかみにじゅうごしょう)
【訳】
(孟子が門人である)楽正子にいわれた。「お前ともあろう者が、(私が以前から嫌いな)子敖のお供をして魯国からやって来たのは、ただ道中の飲み食いの便宜を得るためであろう。私は、古の聖賢の道を歩んできたお前が、ただ、飲み食いの便宜のために(子敖のような者に)随行して来るとは、夢にも思わなかったぞ」と。
孟子一日一語、5月13日、今日の言葉です。
楽正子というお弟子さんに大きな期待を寄せていたんですね。
なので叱咤したというところなのでしょうか。
付き合う人間も気をつけなければいけないということなんですね
孟子様ですら人のことをこういう風にいうのですから人間の好き嫌いというのはあるんですね。
子敖という人はよほど駄目な人だったんでしょうね。
今日も一日がんばります。
関連コンテンツ
挟みて問う 貴を挟みて問い、賢を挟みて問い、長を挟みて問ひ、勲郎あるを挟みて問い、故(旧)を挟みて問ふは、皆答へざる所なり。(尽心上四十三章) きをさしはさきみてとい、けんをさしはさみてとい、ちょうを…
三聖者を承がんと欲す 我も亦人心を正しくし、邪説を息め、詖行を距ぎ、淫辞を放ち、以て三聖者を承がんと欲す。(滕文公下九章) われもまたじんしんをただしくし、じゃせつをやめ、ひこうをふせぎ、いんじをはな…
君子の人に異る所以 君子の人に異る所以は、其の心を存するをもってなり。(離婁下二十八章) くんしのひとにことなるゆえんは、そのこころをそんするをもってなり。(りろうしもにじゅうはっしょう) 【訳】 心…
子、長者を絶つか 子、長者を絶つか。長者、子を絶つか。(公孫丑下十一章) し、ちょうしゃをたつか。ちょうしゃ、しをたつか。(こうそんちゅうだいじゅういっしょう) 【訳】 あなたの方からこの年寄り(孟子…
其の揆一なり 先聖後聖其の揆一なり。(離婁下首章) せんせいこうせいそのきいつなり。(りろうしもしゅしょう) 【訳】 先の聖人(舜)も後の聖人(文王)も(生まれた土地や時代にもかかわらず)その行った道…