第三十三夜 円の字
Release: 2025/06/13 Update: 2025/06/13
九の字に点を一つ加えて丸の字をつくったのは面白いな。〇というのは、つまり十なんだ。十はとりもなおさず一ということになる。
元旦やうしろに近き大晦日
というワシのつくった俳句があるが、これも十はつまり一という意味なんだ。禅の言葉の中にこれに似たものが多いよ。この俳句の「うしろに近き」を「うしろを見れば」とすれば、いっそうおもしろいかもしれんぞ。(二一六)
¥10,780
(2026/02/10 18:29:11時点 楽天市場調べ-詳細)
「九に一点加えて丸をつくる」という遊び心に、禅の深さがにじむ。〇は十、十は一。すべてのはじまりと終わりが円のように連なっているという意味だろう。
年のはじめと終わり、大晦日と元旦は、実は地続きの「一つ」だ。分けているのは人の認識であって、自然の営みには境などない。
「後ろを見れば元旦」という俳句の趣向もまた、視点を変えればまったく別の景色が見えることを教えてくれる。
経営においても、区切りや節目を意識しつつ、その連続性を忘れてはいけない。終わりは次の始まりであり、ひとつの点をどう結ぶかが円を描く鍵になるのだと思う。
#二宮翁夜話
#二宮金次郎 #二宮尊徳
#読書感想文
#読書記録
#旭川
#旭川市
#KindleUnlimited
#Kindle_Unlimited
#kindle
関連コンテンツ
世の中は陰々と陰が二つ重なっても、陽々と二つ重なってもよくない。陰陽、陰陽と並ぶ行われるのがきまった法則だ。 例えば、寒暑、昼夜、水火、男女があるようなもんだ。人の歩き方も右一歩左一歩、尺取虫も屈…
この世のことはぐるぐる回って止むことはない。寒さが去れば暑くなる。暑さが往けば寒さがやってくる。夜が明ければ昼となり、昼が過ぎれば夜となる。 万物は生じれば滅び、滅びればまた生じる。銭をやれば品物が…
ワシが長い間考えてきたことだが、神道は何を道とし、どこが足りない点か、儒教は何を教えとし、何が長所で何が短所か、仏教は何を教えのもととし、その長所、短所はどこか、と比較してみたが、それぞれ短所がある…
ほととぎすなきつるかたをながむれば ただ有明の 月ぞのこれる この歌の意味は、たとえていえば、昔の鎌倉時代には首都として繁華を極めたが、いまでは、その跡だけが残っていてもものさびしいありさまだなあ、…
あるときワシは「豊臣秀吉の陣法に、敵をもって敵を防ぎ、敵をもって敵を打つ、という計略があったというが、実に良策だな。水害の防止にも、水をもって水を防ぐ、という方法があるんだ。心得ておかなければなんこと…