丸山敏雄

一日一回|2月5日のことです。

丸山敏雄 2019/02/08公開

一日一回 「一日一回」、これは上達の秘法である。地球が一度まわる、その間一度くりかえす。これと、リズム(運動)を合わせるということになる。これを大きくいうと、大宇宙とその呼吸を合わせるという。この境地 ・・・

自由な心|2月4日のことです。

丸山敏雄 2019/02/04公開

人間は、自分で自分の捕虜になっている。狭い柵の中にもぐりこんで自分勝手に苦しんでいる。おりというのは諸君の肉体である、さくというのは諸君の住宅である。肉体は心のいれもの(容器)ではないか。古人は言った ・・・

一日の一秒の集積|2月3日のことです。

丸山敏雄 2019/02/03公開

一日の一秒の集積 日の吉凶というような、迷信かかわる人は気の毒である。宝がころげこんでも、今日は日が悪いと、これを見すてるであろうか。災悪がふりかかっても、今日は吉か凶かと、運勢暦をめくって、ぼつぼつ ・・・

不自由は心の迷い|2月2日のことです。

丸山敏雄 2019/02/02公開

これまで不自由は、時のせい、所のせい、人のせい、環境のせいと考えた。しかし、そうではなかった。 これで厳寒の候に、寒さにちぢみ上がるのは、さもしい心の人間共だけである。この時、動物の多くは、しずかに冬 ・・・

問いかけてみる|2月1日のことです。

丸山敏雄 2019/02/01公開

あなたは夫を喜ばしていますか。貴下は妻を大切にしていますか。君は両親をてこずらせていはしないか。老翁大人、あなたは子供や嫁を朝からガミガミとしかっていませんか。こうした反省から、あなたは周囲、毎朝出会 ・・・

わがままは朝寝から|1月30日のことです。

丸山敏雄 2019/01/31公開

わがままは朝寝から 人間が、他の動物とちがって、いろいろの不幸に出会っているのは、その元は全部、わがまま、気ままの心からです。 このわがままは、何よりもまず、朝寝から始まる、と申してよいのです。「人生 ・・・

じっと待機する|1月31日のことです。

丸山敏雄 2019/01/31公開

じっと待機する 冬は葉もふるい落し、枝もはだかになったような植物、枯れたように見える草木などは、実は衣更えの最中である。ゆびも凍るような高山の霧氷にとさされた木々の小枝、何とすさまじいがんばりだろうか ・・・

反復は一切を生む|1月29日のことです。

丸山敏雄 2019/01/29公開

仕事をするのに、上手にやろうとか、仕損じまいとか、きついとか、くさぐさの思いをしている間は、疲れもする、失敗もする。 ただ繰りかえしていると、何も思わない。自然に十分に、力はいつの間にか入って、逆にい ・・・

行きづまりは岐れ路|1月28日のことです。

丸山敏雄 2019/01/29公開

行きづまりは岐れ路 行きづまりに出あいました時が、芸能の成るか成らぬかの岐れ路です。と同時に、新しい境地に進む一歩手前なのです。 掴んだ境地に満足していたら、進歩の見こみはないのです。一たん進み得た境 ・・・

食物は命の糧|1月28日のことです。

丸山敏雄 2019/01/29公開

どんな食物でも、一度我が食膳に上がった以上は、”今日一日の私の命の糧”と有難く思って、あれこれ好ききらいせず、何でも喜んで感謝して食べることが、自然にして当然のことである。 炊事した人が子供たちに、夫 ・・・