丸山敏雄

母は母乳の如く|10月8日のことです。

丸山敏雄 2018/10/08公開

母は母乳の如く 人を生み、育て、やしなう、これは親の愛である。家庭をつくり、社会をいとなみ、人の世の幸福と文化を生み出だすものとは、人の愛である。 愛の乳は、出しても尽きる時がない。愛は母乳の如く、与 ・・・

子供の耳|10月7日のことです。

丸山敏雄 2018/10/07公開

子供の耳 子供の物の聞き方こそは、そのままほんとうの物の聞き方である。舌切り雀も桃太郎もただそのままに、真実の話だと信じ切って聞く。ここに正直な、聡明なよい日本国民が出来上がるのである。 我情をさし挟 ・・・

体は心の入れ物|10月6日のことです。

丸山敏雄 2018/10/06公開

体は心の入れ物 体は、心の「入れ物」である。形のない「心」を映し出したものが、「体」である。「から(空・殻・柄)」であって、心という中身の入れ物である。 重箱やトランクのように初めから形が定まっていて ・・・

慢心は成功の敵|10月5日のことです。

丸山敏雄 2018/10/05公開

慢心は成功の敵 復員したある人は、中部地方の村で、百姓をするこに定めた。 分け与えられた土地は、村でも有名なやせ地。植え付けも終わったが、やせ細った稲。しかし、悲観しなかった。「がんばるぞ」と、だんぜ ・・・

心は常に自由|10月4日のことです。

丸山敏雄 2018/10/04公開

心は常に自由 物の世界を超えた心の面は、常に自由である、どこも平等である。いくら大きい希望をいだいていても、大きすぎるとなじる者はいない。いくら遠大な理想をかかげても、税金はかからぬ。 ゲーテやミケラ ・・・

真実は心の中にあり|10月3日のことです。

丸山敏雄 2018/10/03公開

真実は心の中にあり 物は、一つの所につかまって、そこだけ見ては、ほんとうの事はわからぬ。「井の中のかわず」とか、「針の穴から天をのぞく」とか言うのは、そのことであろう。 高い所の上がって見下ろしてみる ・・・

性を知れば則ち天を知る|10月3日のことです。

孟子 2018/10/03公開

性を知れば則ち天を知る 其の心を尽す者は其の性を知るなり。其の性を知れば則ち天を知る。(尽心上首章) そのこころをつくすものはそのせいをしるなる。そのせいをしればすなわちてんをしる。(じんしんかみしゅ ・・・

人は我が身方|10月2日のことです。

丸山敏雄 2018/10/02公開

人は我が身方 苦しみのたねは他人にあるのではない、皆自分にある。我が心にある。有りもせぬ影法師をつかまえて、怖がっているのである。 それで、「物を捨てよ」という、「物欲を去れ」という。本当のことは、物 ・・・

マザー・ランド|10月1日のことです。

丸山敏雄 2018/10/01公開

マザー・ランド 水はどんなによごれても、流れると、きれいになる。その水を到るところに自由に流したたえて大きく抱きしめているのは、大地である。大地には多くの植物がのび茂っている。その間、いろいろの動物を ・・・

自然の芸術|9月30日のことです。

丸山敏雄 2018/09/30公開

自然の芸術 自然の年々、春来れば花が咲き、秋されば実を結ぶ。こうしたことは、一見すると旧態依然少しの変化も進歩もないようである。しかし、その観景に接すると、言いようもない新味を感じる。 これはどうした ・・・