森信三

二度とない人生を⑧

森信三 2025/10/19公開

「立腰道」の究極は、「丹田の常充実に」にあり。 「未発の中」ともいうべきか。 「腰骨を立てること」は、一語に要約して。「立腰」と言われます。「丹田の常充実」とは、丹田しなわち下腹部に、常時、内在力が充 ・・・

二度とない人生を⑥

森信三 2025/10/14公開

われわれ人間は、いやしくも「生」この世にうけた以上は、それぞれの分に応じて一つの「心願」を抱き、それを最後のひと呼吸まで貫かねばならぬ。 森信三先生は、よく「内に心願を秘めて」とおっしゃいました。そし ・・・

二度とない人生を⑤

森信三 2025/10/14公開

「死」は人生の総決算である。肉体の朽ち果てた後に、なお残るものは、ただ、肉体が動いている間い為した真実のみである。 徳川時代三百年の間で、いちばん有名な詩人の頼山陽が、十三歳になった正月に、「十有三春 ・・・

二度とない人生を④

森信三 2025/10/10公開

「死」の徹見即「生」の充実。 「死」の絶望にボールを投げつけ、そのはねかえる力を根源的エネルギーとし、日々を真剣に生き抜くべし。 この言葉は、「人生二度なし」の内容をより具体的に象徴的に説かれたもので ・・・

二度とない人生を③

森信三 2025/10/09公開

人はすべからく「終生の師」をもつべし。真に卓越せる師をもつ者は、終生道を求めて留まることなく、その状、あたかも北斗星を望んで航行する船舶の如し。 森信三先生は「人生形成の原理」として(一)素質(二)逆 ・・・

二度とない人生を②

森信三 2025/10/07公開

「信」とは、人生いかなる逆境をも、神仏からわが為に与えられたものとして、回避しない「生」の根本態度をいう。 先生の名言の一つとして、「逆境は神の恩寵的試練なり」とありますが、本項はこの短言名句の解説に ・・・

二度とない人生を①

森信三 2025/10/06公開

「人生二度なし」-この根本認識に徹するところ、そこにはじめて叡智は脚下の現実を照らしそめると云ってよい。 現代の覚者と呼ばれ、稀代の哲人と称された森信三先生に対して、先生の根本信条は何かと問われると、 ・・・