丸山敏雄

洗面の意義|3月17日のことです。

丸山敏雄 2019/03/17公開

洗面の意義 朝起きたら顔を洗うということは、だれでも知っている。けれども何の為に洗うのか。 洗面の意味は、まず全身を洗い清める、ということであります。 我が国では、到る所豊かな水に恵まれており、祖先た ・・・

男の心意気|3月16日のことです。

丸山敏雄 2019/03/16公開

男の心意気 仕事にかかる時は、帯を締め直さねばならぬ。太古の人たちは、野山で切り取ったかずらを腰に結び、平安朝時代のみやびおは石で飾りをつけた帯を束帯の上にしめた。 帯が地肌にしめられたものが「ふんど ・・・

宇宙とつながる「息」|3月15日のことです。

丸山敏雄 2019/03/16公開

宇宙とつながる「息」 母親の胎内に十カ月のやすらぎの成長を遂げると、呱々の声と共に、外界に生まれ出てくる。 その時、肉体は別になるが、呼吸のリズムは、母親と同じ調子に、ちょうど時計のネジをかえられたよ ・・・

見るは知るの端|3月14日のことです。

丸山敏雄 2019/03/14公開

見るは知るの端 見るは、知るの端である。知ることによって、敬が高まり、和が強まり、愛が深まる。まさに歌境に入る出発点は、見ることである。じっと見ることである。そのまま見ることである。 見ることによって ・・・

金銭を生かす道|3月13日のことです。

丸山敏雄 2019/03/13公開

金銭を生かす道 金銭は、流通する性質をもっています。二倍の速さで動けば、分量は半分で足りるわけです。金銭を生かすとは、なるべくはやくこれをまわすことです。支払いの金は、一刻もはやく払わねばならぬ。いつ ・・・

人の喜びはわが喜び|3月12日のことです。

丸山敏雄 2019/03/12公開

人の喜びはわが喜び 世に楽しみは多い。好きな物をたべる、美しい物を見る、よい着物をきる・・・・いろいろの喜びの中で、どれほどつづけるも、如何にひどくても、いよいよ高まり深まって行くのは、働きに伴う喜び ・・・

清貧を楽しむ|3月11日のことです。

丸山敏雄 2019/03/11公開

清貧を楽しむ 古来、官史・教育家、その他いわゆる俸給者は、多くの物質をもつと、だらだらするのである。それは、物質のかかわりない生活をすべき天職にあるからである。 官史や学校の先生や警察官なんぞが、富商 ・・・

正しい心で|3月10日のことです。

丸山敏雄 2019/03/10公開

正しい心で ツバメは春きて、軒端に巣を作り、子を育てて、秋には南に飛んでいく。ミツバチは一団の社会を作って、けんかもしない。どのツバメは不幸でどのミツバチは幸福ということはない。 そうした中に、人間の ・・・

人はわが鏡|3月9日のことです。

丸山敏雄 2019/03/10公開

人はわが鏡 人は人、自分は自分と別々のいきものだと考えるところに、人の世のいろいろの不幸がきざす。 実は人はわが鏡である。自分の心を映す映像にすぎぬ。 親子、夫婦、交友、隣人、すべてわが鏡であって、わ ・・・

春風に和む家庭|3月8日のことです。

丸山敏雄 2019/03/10公開

春風に和む家庭 夫婦がうまくいかぬ、養子や嫁と新しい父母との間が悪い、子供が不良である、兄弟仲がまずい―これは世に珍しくない家庭の悩みである。 それが、その中の誰か一人、倫理をふんで心・行いを改めると ・・・