三有礼|5月17日のことです。
Release: 2018/05/17 Update: 2018/05/17
三有礼
故ありて去るときは則ち君人をして之れを導きて彊を出でしめ、又其の往く所に先だたしむ。去りて三年返らずして、然る後に其の田里を収む。此れを之れ三有礼と謂ふ。(離婁下三章)
ゆえありてさるときはすなわちきみひとをしてこれをみちびきてさかいをいでしめ、またそのゆくところにさきだしたしむ。さりてさんねんかえらずして、しかるのちにそのでんりをおさむ。これをこれさんゆうれいという。(りろうしもさんしょう)
【訳】
何らかの理由で家臣が国を去らなければならなくなった時には、君主は使者に案内させて国境まで見送らせ、また、行く先々に使者を派遣して、(家臣の評価の高さを伝え、そこで)お仕えできるように計る。更に(その家臣)三年待っても帰らない時に、はじめてその家臣の土地や住居を没収する。このやり方を三有礼という。
孟子一日一言、5月17日、今日の言葉です。
部下がもしやめるという時、礼をつくすということが大事なんでしょうね。
徳というのはこのような積み重ねが大事なんだと思います。
たくさんの時間とお金をかけた人が去るというときは三有礼を思い出さねければいけませんね。
人それぞれいろいろな事情があるものです。
より良い人間関係が大事ですね。
今日も一日がんばります。
関連コンテンツ
何をか志を尚くす―仁義のみ 曰く、「何をか志を尚くすと謂う」。曰く、「仁義のみ」。(尽心上三十三章) いわく、「なにをかこころざしをたかくすという」。いわく、「じんぎのみ」。(じんしんかみさんじゅうさ…
其の揆一なり 先聖後聖其の揆一なり。(離婁下首章) せんせいこうせいそのきいつなり。(りろうしもしゅしょう) 【訳】 先の聖人(舜)も後の聖人(文王)も(生まれた土地や時代にもかかわらず)その行った道…
五覇 五覇は諸侯を摟きて以て諸侯を伐つ者なり。(告子下七章) ごははしょこうをゆきてもってしょこうをうつものなり。(こくししもななしょう) 【訳】 五人の覇者は天子の命令を受けず、勝手に味方の諸侯を引…
人皆人に忍びざる心あり 人皆人に忍びざるの心あり。(公孫丑上六章) ひろみなひとにしのばざるのこころあり。(こうそんいかみろくしょう) 【訳】 人には皆、他者の苦痛や不幸をみれば、憐れみや痛みを感じず…
夫れ物の斉しからざるは物の情なり。(滕文公上四章) それもののひとしからざるものはじょうなり。(とうぶんこうかみだいよんしょう) 【訳】 そもそもどんなものでも違いあって同じではないということは、もの…