位・徳を以てす|7月23日のことです。
Release: 2018/07/23 Update: 2018/07/23
位・徳を以てす
位を以てすれば則ち子は君なり、我れは臣なり、何ぞ敢へて君と友たらんや、徳を以てすれば則ち子は我れに事ふる者なり、奚ぞ以て我れと友たるべけんや。(万章下七章)
くらいをもってすればすなわちしはきみなり、われはしんなり、なんぞあえてきみとともたらんや、とくをもってすればすなわちこはわれにことふるものなり、なんぞもってわれとともたるべけんや。(ばんしょうしもななしょう)
【訳】
地位からすればあなたは主君であり、私は臣下です。どうして、対等の友人になろうなどと思いましょうか。思いはしません。しかし、人徳からすれば、あなたは私の門人で、私に師事する者です。どうして師である私と友人になどなれるしょうか。なれはしません。
7月23日、今日の孟子一日一言です。
腹わって話ができても師弟の関係は友ではないということなんでしょうね。
また、臣下もしかり。
軽々しく友とは言ってはならないといことなんでしょうか。
背景がわからないのでなんとも言えませんが少し寂しい感じがします。
王ともなけば友と呼べる人が本当に少ないんでしょうね。
今日も一日がんばります。
関連コンテンツ
親・貴 之れを親しむには其の貴からんことを欲す。(万章上三章) これをひたしむにはそのとうとからんことをほっす。(ばんしょうかみさんしょう) 【訳】 人を親しみ愛すれば、誰しも貴かれと願(い、また富む…
水を澄ますのは水 よい香をかげば、心は朗らかになり、曇天には、頭が重い。よい家に住むと、こせこせしなくなる。 物質が心に及ぼす影響は肉体に及ぶが、物は或るところ迄行くと、何の効力をも持たない。 もし”…
諸侯の宝―土地と人民と政事諸侯の宝は三、土地と人民と政事なり。珠玉を宝とする者は殃必ず身に及ぶ。(尽心下二十八章)しょこうのたからはみっつ、とちとじんみんとせいじなり。しゅぎょくをたからとするものはわ…
賢なるを見て 国君賢を進むるは已むを得ざるが如くす。(中略)左右皆賢なりと曰ふとも、未だ可ならざるなり。諸大夫皆賢なりと曰ふとも、未だ可ならざるなり。国人皆賢なりと曰ひて然る後に之れを察し、賢なるを見…
巡狩 天子の諸侯に適くを巡狩と曰ふ。(告子下七章) てんしのしょこうにゆくをじゅんしゅという。(こくししもななしょう) 【訳】 天子が諸侯の領地を巡視することを巡狩という。 〇松陰は、「時勢を得て、我…