君子の人に異る所以|6月10日のことです。
Release: 2018/06/10 Update: 2018/06/10
君子の人に異る所以
君子の人に異る所以は、其の心を存するをもってなり。(離婁下二十八章)
くんしのひとにことなるゆえんは、そのこころをそんするをもってなり。(りろうしもにじゅうはっしょう)
【訳】
心ある立派な人が一般の人と異なる理由は、その心を常に反省し、本来の心を在して、失わないからである。
6月10日の孟子一日一言です。
徳を積むような人というのはそういう人なんだと思います。
心ある人というのはある意味で信念のある人だと言えます。
常に反省をし自分のいたらなかった点を反省して修正していく。
人間は欲がありますが、自分の利益のためだけにそのエネルギーを使いがちです。
しかし、それではうまくいかないんですね。
今日も一日がんばります。
関連コンテンツ
道に当り仁に志さしむるのみ 君子の君に事ふるや、努めて其の君を引きて以て当り仁に志さしむるのみ。(告子下八章) くんしのきみにつかうるや、つとめてそのきみをひきてもってみちにあたりじんにこころざさしむ…
諸侯の宝―土地と人民と政事 諸侯の宝は三、土地と人民と政事なり。珠玉を宝とする者は殃必ず身に及ぶ。(尽心下二十八章) しょこうのたからはみっつ、とちとじんみんとせいじなり。しゅぎょくをたからとするもの…
必ずや狂獧か 孔子(曰く)中道(の人)を得て之れに与せずんば、必ず狂獧か。(尽心下三十七章) こうし(いわく)ちゅうどう(のひと)をえてこれにくみせずんば、かならずきょうけんか。(じんしんしもさんじゅ…
誠は天の道なり 身に誠なりに道あり。善に明かならざれば、其の身に誠ならず。是の故に誠は天の道なり。誠に思ふは人の道なり。(離婁上十二章) みにまことなるにみちあり。ぜんにあきらかならざれば、そのみにま…
仁者・不仁者 仁者は其の愛する所を以て其の愛せざる所に及ぼし、不仁者は其の愛せざる所を以てその愛する所に及ぼす。(尽心下首章) じんしゃはそのあいするところをもってそのあいせざるところにおよぼし、ふじ…