我得れば則ち利あり、彼得るも亦利あるものを、争地と為す。(九地)|6月19日
Release: 2020/06/19 Update: 2020/06/19
我得れば則ち利あり、彼得るも亦利あるものを、争地と為す。(九地)
我得則利、彼得亦利者、為争地。
「わが軍がそこに占領したら戦闘上有利となるし、敵軍もそこを占領したら有利となる地域を争地という」
”争地”とは、敵味方のいずれにとっても、奪取したり占領したりすれば有利になる地域をいう。
敵も味方もその地を獲得しようとして死力をつくして争い合うから、争地といったのであろう。
たとえば、旅順攻撃のときの二〇三高地は、争地といえるだとう。
6月19日、孫子・呉子一日一話(兵法に学ぶ人と組織の動かし方365)の言葉です。
おはようございます。
イチから知りたい!孫子の兵法には、先に占拠した者の拠点にできるとあります。
重要な場所だということですね。
ビジネスでもきっとそういう場所があるんでしょうね。
様々なもので後発は占領していかなければならいのでしょうね。
一つの形ではいけませんね。
今日も一日がんばります。
関連コンテンツ
平陸には易きに処(お)りて高きを右背(ゆうはい)にし、死を前にして生を後にす。(行軍) 平陸処而右背高、前死後生。(此処平陸之軍也。凡此四軍之利、黄帝之所以勝四帝也。) 「④平地で戦う場合。身動きのし…
夫れ惟慮(おもんばか)り無くして、敵を易(あなど)る者は、必ず人に擒(とりこ)にせらる。 夫惟無慮、而易敵者、必擒於人。 「なんの深い考えもなく、敵を軽んずるだけであるなら、敵の捕虜になるのがおちだ」…
善く戦う者は、不敗の地に立ちて、敵の敗るるを失わざるなり。(軍形) 善戦者、立於不敗之地、而不失敵之敗也。 「戦争に巧みな者は、味方を絶対に敗れない態勢におき、しかも敵のわずかなスキでも、決して逃さず…
卒強く吏弱きを弛(し)と曰う。(地形) 卒強吏弱曰弛。 「部隊内で、兵卒が強くて上の将校たちが弱いのを”弛”という」”卒”とは兵卒のこと。”吏”とは小さな部隊の指揮官。部隊の幹部とか将校という意味。一…
三軍の事を知らずして、三軍の政(まつりごと)を同じくすれば、則ち軍士惑うかな。(謀攻) 不知三軍之事、而同三軍之政者、則軍士惑矣。 「その二は、軍の内部事情もわきまえないくせに、軍政に干渉し、将軍と同…