無二の機会|2月23日のことです。
Release: 2019/02/23 Update: 2019/02/23
無二の機会
仕事のないほど苦しい事はない。この体験をしみじみと身に体得したのは、私の一年二ヶ月の鉄窓生活だった。
ガチャンと扉が閉められると、もう朝から夜まで一人である。高い窓のーー金網の彼方にわずかに空が見える。書物の一ページにも足りないほどのせまい空に、白い雲が動く。
何もでず、一日中じっと坐っていることの退屈さ、苦しさ。「人間は働くために生まれてくる」と、つくづく骨身に徹して悟ったのは、このときであった。
仕事そのものが恵みである。
2月23日、丸山敏雄一日一話(幸せになるための366話)今日の言葉です。
まだまだ今が幸せということをそれに感謝がたりませんね。
体や頭を使って働くことが如何に尊いことなのか。
すぐに忘れていまいます。
人は必ずなにかの働きをしています。
今日一日朗らかに安らかに喜んで進んで働きます。
関連コンテンツ
生成発展の原理 人は男性と女性と、なぜ二様になっているのであろうか。 これは、人に限らず、陰と陽と+と-と二通りの対立と、その合一によって、万象を、生命を、幸福を生みい出すように出来ている。生成発展は…
喜んでやる 人の「喜び」に出会うと、何とも言われぬよい気持ちになるのはなぜだろう。 相手の心の光とうるおいとの放射に包まれるからである。暗い室に電灯がついたように、明るさに抱かれるからである。 喜んで…
命名の意義 わが国では、昔から、造った品に名をつけていました。刀で申しますと、「菊一文字」とか、「浪切丸」とかいうのがあります。 人間の名づけは、元服の式、命名の式になります。一人前になったという印に…
心は常に自由 物の世界を超えた心の面は、常に自由である、どこも平等である。いくら大きい希望をいだいていても、大きすぎるとなじる者はいない。いくら遠大な理想をかかげても、税金はかからぬ。 ゲーテやミケラ…
動そのまま不動 万物万象ことごとく、常に変わりあらたまって、息(やす)む時がない。しかもそのまま、少しも「かわらぬ」。 「動」の側よりこれを見れば、常におやすみなく動いている。しかも、それが「不動」の…