王、勃然として色を変ず|7月26日のことです。
Release: 2018/07/26 Update: 2018/07/26
王、勃然として色を変ず
王曰く、「貴戚の卿を謂ひ問ふ」。曰く、「君大過あれば則ち諫め、之を反覆して聴かざれば則ち位を易ふ」と。王、勃然として色を変ず。(万章下末章)
おういわく、「きせきのけいをこいとう」。いわく、「きみたいかあればすなわちいさめ、これをはんぷくしてきかざればすなわちくらいをかう」と。おう、ぼつぜんとしていろをへんず。(ばんしょうしもまつしょう)
【訳】
(齊の宣)王が言われた。「同性の大臣について尋ねたい」と。(孟子が)いわれた。「(王と同性の大臣は国家と運命をともにするものですから)君主に重大な過失があれば、お諫めします。しかし、いくら繰り返し繰り返しお諫めしても聞き入られなければ、やむなくその君主を廃し、一族の中から別の人物を君主とします」と。これを聞くや、王はさっと顔色を変えられた。
7月26日、孟子一日一言です。
孟子様はとても厳しい人ですね。
自分を貫く強さを感じます。
君主こそ自分に厳しくなければならない。そう感じます。
自分も君主ではありませんがすぐに人のせいにしてしまう自分がいますし人からの意見など素直に受け入れない自分のときもあります。
素直な自分が大切ですね。
今日も一日がんばります。
関連コンテンツ
己れより 禍福は己れより之れを求めざる者なし。(公孫丑上四章) かふくはおのれよりこれをもとめざるものなし。(こうそんいかみよんしょう) 【訳】 わざわいも幸せも、全て自分から招かないものはない。 2…
天なり 吾れの魯侯に遇はざるは天なり。(梁恵王下十六章) われのろこうにあわざるはてんなり。(りょうのけいおうしもじゅうろくしょう) 【訳】 我が魯国の平王にお会いできないのは天命である。 〇松陰は、…
其の親死すれば則ち挙げて之を壑に委つ。(中略)其の顙に泚たるありて睨して視ず。夫の泚たるに非ず、中心より面目に達す。(滕文公上五章) 3月29日の孟子一日一言です。 【訳】 親が死ぬと、その死骸を運び…
賢者位に在り 賢者位に在り、能者職に在り、国家閑暇あり。是の時に及んで其の政刑を明らかにせば、大国と雖も必ず之れを畏れん。(公孫丑上四章) けんじゃくらいにあり、のうしゃしょくにあり、こっかかんかにあ…
善戦者は上刑に 善戦者は上刑に服し、諸侯を連ぬる者は之に次ぎ、草莱を辟き土地に任ずる者は之に次ぐ。(離婁上十四章) ぜんせんしゃはじょうけいにふくし、しょこうをつらぬるものはこれにつぎ、そうらいをひら…