良能・良知|10月20日のことです。
Release: 2018/10/20 Update: 2018/10/20
良能・良知
人の学ばずして能くする所のものは、その良能なり。慮らずして知る所のものは、其の良知なり。(尽心上十五章)
ひとのまなばずしてよくするところのものは、そのりょうのうなり。おもんばからずしてしるところのものは、そのりょうちなり。(じんしんかみじゅうごしょう)
【訳】
人間が特に学ばなくても自然にできるというものは、良能である。あれこれと考えなくても自然に分かるというものが、良知である。
10月20日、孟子一日一言の言葉です。
学ばなくてもできることは何かと考えてたこともありませんが結構あります。
寝るとか食べるとか。
考えなくてもわかること。これはやはり良い事、悪い事などでしょうか。
そういう自然と出来たり、わかったりすることが何かを考えてみるのもいいかもしれません。
基本人間は集団や組織の中で生活していますから自然と身につくものがあります。
今日も一日がんばります。
関連コンテンツ
君子は之れを存す 人の禽獣に異る所以のもの幾ど希なり。庶民は之れを去り、君子は之れを存す。(離婁下十九章) ひとのきんじゅうにことなるゆえんのものほとんどまれなり。しょみんはこれをさり、くんしはこれを…
仁者・不仁者 仁者は其の愛する所を以て其の愛せざる所に及ぼし、不仁者は其の愛せざる所を以てその愛する所に及ぼす。(尽心下首章) じんしゃはそのあいするところをもってそのあいせざるところにおよぼし、ふじ…
柳下恵は三公を以て其の介を易へず 柳下恵は三公を以て其の介を易へず(尽心上二十八章) 【訳】 柳下恵は三公(天下を補佐する最高の官職)という立派な地位に誘われても、自分の節操をかえるような人物ではなか…
義ー長ずるもの・長とするもの 長ずるもの義か、之を長とするもの義か。(告子上四章) ちょうずるものぎか、これをちょうとするものぎか。(こくしかみよんしょう) 【訳】 (孟子がいわれた)「(告子も、年長…
仁は人の心・義は人の路なり 仁は人の心・義は人の路なり。(告子上十一章) 【訳】 仁は人間が生来的にもっている心である。義は人間がふみ行うべき道である。 〇松陰は、「人の本心は仁に他ならない。人のふみ…