軽地には吾将にこれをして属せしめんとす。(九地)|7月30日
Release: 2020/07/30 Update: 2020/07/30
軽地には吾将にこれをして属せしめんとす。(九地)
軽地吾将使之属。
「軽地では、兵士たちの心が軽々しくなっているので、わたしは全軍をよく把握して、兵士たちが上っ調子にならないように心掛ける。そのためには、各部隊間の連携を密接にしなければならない」
ここの軽地は、七月二十七日”入ること浅き者は軽地なり”と定義しており、敵の領土内での軽地は散地とほぼ同じ条件である。兵士の心が軽々しいので、指揮官はその兵士の心をよく掌握しなければならない。
7月30日、孫子・呉子一日一話(兵法に学ぶ人と組織の動かし方365)の言葉です。
おはようございます。
軽地とは留まってはいけない場所。
敵国内の国境近くということで脱走が多い場所なんでしょうね。
それを軽々しいと表現しているのでしょう。
気を引き締めることが大切。
今日も一日がんばります。
関連コンテンツ
杖つきて立つは、飢(う)うるなり。汲みて先ず飲むは、渇(かつ)するなり。(行軍) 杖而立者、飢也。汲而先飲者、渇也。 「敵の将兵の中で、杖をついている者が多いのは、兵糧が不足していて、敵兵が飢えて体が…
夫れ地形は兵の助けなり。敵を料(はか)りて勝を制し、険阨遠近(けんあいえんきん)を計るは、上将の道なり。(地形) 夫地形者兵之助也。料敵制勝、計険阨遠近、上将之道也。 「地形というものは戦闘上の有利な…
吏強く卒弱きを陥(かん)と曰う。(地形) 吏強卒弱曰陥。 「前文とは逆に、将校たちが強くて兵卒が弱い場合を、陥という」”陥”とは、窮地にはまりこむこと。ここでは、士気があがらず部隊が窮地に陥ることをさ…
勝兵は先ず勝ちて、而る後に戦いを求む。敗兵は先ず戦いて、而る後に勝ちを求む。(軍形) 勝兵先勝、而後求戦。敗兵先戦、而後求勝。 「戦争において敵に勝つ軍隊は、まず勝利の条件を整えてから戦う。これに対し…
卑してこれを驕(おご)らせ、佚(いつ)してこれを労し、親しみてこれを離し、其の無備を攻め、(始計) 卑而驕之、佚而労之、親而離之、攻其無備、(出其不意、此兵家之勝、不可先伝也。) 「低姿勢にて出て油断…