軽地には吾将にこれをして属せしめんとす。(九地)|7月30日
Release: 2020/07/30 Update: 2020/07/30
軽地には吾将にこれをして属せしめんとす。(九地)
軽地吾将使之属。
「軽地では、兵士たちの心が軽々しくなっているので、わたしは全軍をよく把握して、兵士たちが上っ調子にならないように心掛ける。そのためには、各部隊間の連携を密接にしなければならない」
ここの軽地は、七月二十七日”入ること浅き者は軽地なり”と定義しており、敵の領土内での軽地は散地とほぼ同じ条件である。兵士の心が軽々しいので、指揮官はその兵士の心をよく掌握しなければならない。
7月30日、孫子・呉子一日一話(兵法に学ぶ人と組織の動かし方365)の言葉です。
おはようございます。
軽地とは留まってはいけない場所。
敵国内の国境近くということで脱走が多い場所なんでしょうね。
それを軽々しいと表現しているのでしょう。
気を引き締めることが大切。
今日も一日がんばります。
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