凡そ軍は高きを好みて下(ひく)きを悪み、陽を貴びて陰を賤しみ、生を養いて実に処る。(行軍)|4月18日
Release: 2020/04/18 Update: 2020/04/18
凡そ軍は高きを好みて下(ひく)きを悪み、陽を貴びて陰を賤しみ、生を養いて実に処る。(行軍)
凡軍好高而悪下、貴陽而賤陰、養生而処実。(軍無百疾、是謂必勝。)
「そもそも、軍を配置するには高い所がよく、低い所は避けなければならない。日の当らない北向きはよくない。兵士の健康管理に注意し、糧秣の豊かな所を選ぶ。(こういうふうにすれば、部隊にはさまざまな支障がおきないものである。以上のようなことが”必勝”の条件であるのだ)」
布陣するときの留意事項を列記している。
かっこ内は、(軍に百疾無し、是れを必勝と謂う。)と訓ずる。
4月18日、孫子・呉子一日一話(兵法に学ぶ人と組織の動かし方365)の言葉です。
おはようございます。
安全・危険の見極め。
必勝の条件としては高い所に配置し、日の当る場所で、食事がしっかりできる。
当たり前のようですがこれが出来ないのに戦うことが多かったのでしょうね。
常に有利な条件でなければ戦ってはいけない。
どうしても逆転勝利だとか目が行きます。
しかし、絶対に負けない状態を作って戦っていた人を探すのも大事なことかもしれません。
今日一日がんばります。
関連コンテンツ
前に備うれば則ち後寡く、後ろに備うれば則ち前寡く、左に備うれば則ち右寡く、(虚実) 備前則後寡、備後則前寡、備左則右寡、(備右則左寡、無所不備、則無所不寡。寡者備人者也、衆者使人備己者也。) 「前に備…
兵は詐を以て立ち、利を以て動き、分合を以て変を為す者なり。(軍争) 兵以詐立、以利動、以分合爲變者也。 「作戦行動の基本は、敵をあざむくことである。有利な状況をつくりだして行動し、しかも、兵力を分散さ…
兵は多きを益とするに非ざるなり。惟(ただ)武進(ぶしん)すること無かれ。(行軍) 兵非益多也。惟無武進。(足以併力料敵、取人而已。) 「兵士の数が多ければよいというものではない。むやみやたらに進撃する…
絶地(ぜっち)には留まること無く、囲地(いち)には則ち謀り、死地(しち)には則ち戦う。(九変) 絶地無留、囲地則謀、死地則戦。 「③絶地(国境から遠く離れ敵の領土内にある地域)には長い間駐留しない。 …
令素(れいもと)より行われて、以て其の民を教うれば、則ち民服す。(行軍) 令素行、以教其民、則民服。(令不素行、以教其民、則民不服、令素行者、与衆相得也。) 「ふだんから軍律を守るように指導すれば、人…