平陸には易きに処(お)りて高きを右背(ゆうはい)にし、死を前にして生を後にす。(行軍)|4月17日
Release: 2020/04/17 Update: 2020/04/17
平陸には易きに処(お)りて高きを右背(ゆうはい)にし、死を前にして生を後にす。(行軍)
平陸処而右背高、前死後生。(此処平陸之軍也。凡此四軍之利、黄帝之所以勝四帝也。)
「④平地で戦う場合。
身動きのしやすい所に野営し、右側と背後に高地のある所がよい。戦いにくい地形(低地)を前にして、戦いやすい地形(高地)を後にする。(以上が四つの地形に応じた有利な布陣方法であり、昔、黄帝はこれをうまく使い、四人の皇帝に勝って天下を統一した)」
四帝に勝ちし…は著者の創作で史実にはない。此れ平陸に処るの軍なり。凡そ此の四軍(しぐん)の利は、黄帝の四帝に勝ちし所以なり。
4月17日、孫子・呉子一日一話(兵法に学ぶ人と組織の動かし方365)の言葉です。
おはようございます。
安全・危険の見極めということで最後の平地にきました。
山、川、湿地、平地。
平地では足場の良い所、丘を右背にする、背後を高くする。
実際戦うとなると平地が多いイメージですがそういう中でもどこが安全か危険かということがある。
しっかりと安全、危険を見極める必要がありそうです。
今日も一日がんばります。
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