凡(およ)そ兵を用(もち)うるの法、国を全うするを上と為し、国を破るはこれに次ぐ。(諜攻)1月23日
Release: 2020/01/23 Update: 2020/01/26
凡(およ)そ兵を用(もち)うるの法、国を全うするを上と為し、国を破るはこれに次ぐ。(諜攻)
凡用兵之法、全国為上、破国次之。(全軍為上、破軍次之。全旅為上、破旅次之。全卒為上、破卒次之。全伍為上、破伍次之。)
「およそ兵法というものは、敵の国を破壊せずに屈服させるのがベストであり、破壊して屈服させるのは次善の策である。(敵の軍隊を痛め付けずに屈服させるのがベストで、撃破して屈服させるのは次善の策である。旅団、中隊、分隊についても同じことがいえる)。
昔の中国の兵制では、兵五人が伍、兵百人が卒、五卒が旅、五旅が師、五師が軍である。
軍を全うするを上と為し、…伍を全うするを上と為し、伍を破るはこれに次ぐ。
1月23日、孫子・呉子(兵法に学ぶ人と組織の動かし方365)の言葉です。
おはようございます。
敵を破壊せずに勝利する。
それにはやはり用意周到に準備をしなければなりませんね。
勝利の仕方もただ力づくではいけませんね。
今日も一日がんばります。
関連コンテンツ
軍の擾(みだ)るるは、将の重からざるなり。(行軍) 軍擾者、将不重也。 「軍に秩序がなく、統制を欠いて乱れているのは、指揮官が無能で威厳が備わっていない証拠である」”将”とは将軍のこと。ここではその部…
凡そ先に戦地に処りて敵を待つ者は、佚(いっ)し、後れて戦地に処りて戦いに趨(おもむ)く者は、労す。 凡先処戦地、而待敵者佚、後処戦地、而趨戦者労。(故善戦者、致人而不致於人。) 「そもそも、敵より先に…
令発するの日、士卒の坐する者は涕襟(なみだえり)を霑(うるお)し、偃臥する者は涕巸(なみだおとがい)に交わる。 令発之日、士卒坐者涕霑襟、偃臥者涕交巸。(投之無所往者、諸劌之勇也。) 「いよいよ出陣の…
諸侯自ら其の地に戦うを、散地と為す。(九地) 諸侯自戦其地、為散地。 「諸侯が敵の侵入を受けて、やむなく自分の領土内で戦う場合、その戦場となる地域を散地という」”散地”とは平たくいえば、自国内で戦う場…
善く敵を動かず者は、これ形すれば敵必ずこれに従う。これに与うれば、(兵勢) 善動敵者、形之、敵必従之、与之、(敵必取之、以利動之、以卒待之。) 「敵を誘導するのが巧みな者は、敵が必ずそれに従うような形…