善く攻むる者は、敵其の守る所を知らず。善く守る者は、敵其の攻むる所を知らず。(虚実)|3月2日
Release: 2020/03/02 Update: 2020/03/02
善く攻むる者は、敵其の守る所を知らず。善く守る者は、敵其の攻むる所を知らず。(虚実)
故善攻者,敵不知其所守;善守者,敵不知其所攻。(微乎微乎、至於無形、神乎神乎、至於無声、故能為敵之司命。)
「攻撃の巧みな者にかかると、敵はどこを守っていいかわからなくなる。守備の巧みな者には、敵はどこを攻めていいかわからなくなるものだ。(まさに姿も見えず、音も聞こえず、自在に敵を翻弄する。だから、敵の死命を制することができるのである)」
攻守のベテランの、神出鬼没な戦いぶりを説明している。かっこ内は、微なるかな、微なるかな、無形に至る。神なるかな、神なるかな、無声に至る。故に能く敵の司命を為す。と訓む。
3月2日、孫子・呉子一日一話(兵法に学ぶ人と組織の動かし方365)の言葉です。
おはよございます。
まさにゲリラ的な戦い方にも感じます。
神出鬼没。
仕事ではどのように生かせばよいのでしょうか。
目立たないように着々と準備をすすめ、いつも間にか勝つ。
こんなところでしょうか。
とにかく目立たないことですかね。
今日も一日がんばります。
関連コンテンツ
吏強く卒弱きを陥(かん)と曰う。(地形) 吏強卒弱曰陥。 「前文とは逆に、将校たちが強くて兵卒が弱い場合を、陥という」”陥”とは、窮地にはまりこむこと。ここでは、士気があがらず部隊が窮地に陥ることをさ…
圮地には吾将に其の塗を進まんとす。(九地) 圮地吾将進其塗。 「行軍の難儀な圮地においては、わたしは、進軍をつづけて一刻も早くそこを脱することを考えねばならない」圮地は絶地の中にのみあるとはかぎらない…
五十里にして利を争えば、則ち上将軍を蹶(たお)す。其の法、半ば至ればなり。 五十里而爭利、則蹶上將軍、其法、半至。(三十里而争利、則三分之二至。是故軍無輸重則亡、無糧食則亡、無委積則亡。) 「(以上の…
夫れ未だ戦わずして廟算(びょうさん)するに、勝つ者は算を得ること多きなり。(始計) 夫未戦而廟算、勝者得算多也。(未戦而廟算、不勝者得算少也。) 「開戦に先立って、祖先を祀(まつ)るみたまやで彼我両軍…
夫れ兵の形は水に象(かたどる)る。水の形は高きを避けて下きに趨き、兵の形は実を避けて虚を撃つ。(虚実) 夫兵形象水、水之形、避高而趨下、兵之形、避實而撃虚、(水因地而制流、兵因敵而制勝。) 「そもそも…