天下の為めに人を得る|3月23日のことです。
Release: 2018/03/23 Update: 2018/03/23
人に分つに財を以てする、之れを恵と謂ふ。(中略)天下の為に人を得る者は、之れを仁と謂ふ。是の故に天下を以て人を与ふるは易く、天下の為めに人を得るは難し。(滕文公上第四章)
ひとにわかつにざいをもってする、これをけいという。(ちゅうりゃく)てんかのためにひとをうるものは、これをじんという。このゆえにてんかをもってひとにあたうるはやすく、てんかのためにひとをうるはかたし。(とうぶんこうかみよんしょう)
【訳】
人に財物を与えることを恵という。(中略)天下のために立派な人材を得ることを仁とう(この世の中で一番むずかしいのは仁である)。よって、天下を他者に譲り与えることは(最大の恵であるが、堯や舜にとっては)いとも簡単なことであり、天下のために立派な人物を得る仁こそ、最も困難なことだったのである。
孟子一日一言、3月23日の言葉です。
他者を思いやれる人間を育てるというのは非常に難しいですね。
人間はわがままに出来ています。
与えることは自分でできることですが育てるというのはまたまた大変です。
心の勉強が必要です。
苦難を喜び一つひとつ改善していくが大事なんでしょうね。
今日も一日がんばります。
関連コンテンツ
道に当り仁に志さしむるのみ 君子の君に事ふるや、努めて其の君を引きて以て当り仁に志さしむるのみ。(告子下八章) くんしのきみにつかうるや、つとめてそのきみをひきてもってみちにあたりじんにこころざさしむ…
三年の外 孔子没するや、三年の外、門人を治めて帰らんとす。(滕文公上四章) こうしぼっするや、さんねんののち、もんじんをおさめてかえらんとす。(とうのぶんこうかみよんしょう) 【訳】 孔子が亡くなられ…
一朝の患なきなり 自ら反して忠なり、其の横逆由ほ是くのごとくなれば、君子は曰はん、(中略)此れ亦妄人なるのみ、此くの如くんば則ち禽獣と奚ぞ撰ばん、禽獣に於て又何ぞ難ぜんと。是の故に君子は終身の憂ありて…
王者起るあらば必ず来りて法を取らん。是れ王者の師たるなり。(滕文公上三章) おうじゃおこるあらばかならずきたりてほうをとらん。これおうじゃのしたるなり。(とうぶんこうだいさんしょう) 【訳】 (国家を…
同・独 膾炙は同じくする所なり、羊棗は独りする所なり。名を諱みて姓を諱まず。姓は同じくする所なり、名は独りする所なり。(尽心下三十六章) かいしゃくはおなじくするところなり、ようそうはひとりするところ…