天下の通義|3月18日のことです。
Release: 2019/03/18 Update: 2019/03/18
天下の通義
心を労する者は人を治め、力を労する者は人に治めらる。人を治めらるる者は人を食ひ、人を治むる者は人に食はる。天下の通義なり。(滕文公上四章)
こころをろうするものはひとをおさめ、ちからをろうするものはひとをおさめらる。ひとにおさめらるるものはひとをやしない、ひとをおさむるものはひとにやしなわる。てんかのつうぎなり。(とうぶんこうかみよんしょう)
【訳】
精神をつかう者は人の上に立って人を治め、肉体をつかう者は人に治められる。人に治められる者は(ものを生産して)治める人を養い、人を治める者は下の人々から養われる(代わりに、政治に従事して、その人々を治める)。これが天下に通用する道理である。
〇松陰は、「農工商を三宝と呼び、一つも欠くことはできない」と記している。
3月18日の孟子一日一言です。
どの仕事も大切な仕事です。
仕事に差別はありませんね。
どの仕事も社会に必要だからあるわけですから。
人から支持されないものは自然に淘汰されていきます。
これからの将来は何か淘汰されていくのでしょう。
そんなことも考えなければ時間は実に早く進みます。
今日も一日がんばります。
関連コンテンツ
志に食ましむるに非ず、功に食ましむるなり。(滕文公下四章) こころざしにはましむるにあらず、いさおしにはましむるなり。(とうぶんこうしもよんしょう) 【訳】 (報酬は)目的に対して与えるのではなく、成…
志は気の師なり 夫れ志は気の師なり、気は体の充なり。夫れ志いたれば気次ぐ。(公孫丑上二章) それこころざしはきのすいなり、きはからだのじゅうなり。それこころざしいたればきつぐ。(こうそんいかみにしょう…
上、好む者あれば、下、必ずこれより甚しき者あり。君子の徳は風なり、小人の徳は草なり、草は之れに風を尚ふれば必ず偃す。(滕文公上首章) かみ、このむものあれば、しも、かならずこれよりはなはだしきものあり…
心に忘るるなかれ 必ず事とするあり、正するなかれ。心に忘るるなかれ。助けて長ぜしむるなかれ(公孫丑上二章) かならずこととするあり、あててするなかれ。こころにわするるなかれ。たすけてちょうぜしむるなか…
孟施舎 孟施舎の勇を養う所。(公孫丑上二章) もうししゃのゆうをやしなうところ。(こうそんいかみにしょう) 【訳】 孟施舎の勇はまたちがう。 〇松陰は、とても勝てないような相手でも恐れず、必ず勝てると…