美の創造|12月16日のことです。
Release: 2018/12/16 Update: 2018/12/16
美の創造
自然は一木一草のただずまし、高山大川の相貌、風雨寒暑の異変、一つとしてその美をおどろかさぬものはない。しかし無限を欲求する人の性は、これに満足せずに、さらに美しさを加えようとする。自然の形を変え、色を変え、樹木や草花にハサミを入れる。山を切り、庭園を築く。手を加えなければ、芸術とならぬのである。人の創造は、実は自然の上にしっかりと立って、これを無限に自在に変えていくところにある。ここに否定の肯定という妙趣が成る。これが芸術である。ここに、美が成就する。
12月16日、丸山敏雄一日一話幸せになるための366話、今日の言葉です。
芸術家というのはこういう心境なのでしょうね。
否定の肯定ということは、表裏一体みたいなものなのでしょうか。
世の中のものは対極にあるんでしょうから。
強みは弱み、弱みは強み。
そういうことをしっかり考えなければならないのでしょうね。
今日一日朗らかに安らかに喜んで進んで働きます。
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