許行|3月16日のことです。
Release: 2019/03/16 Update: 2019/03/16
許行
神農の言をなす者、許行あり。(滕文公上三章)
しんのうのげんをなすもの、きょこうあり。(とうぶんこうかみさんしょう)
【訳】
(昔、鋤、鍬を初めてつくり、人民に農業を教えたという)神農氏の説いた教えだとして、それを奉ずる許行という者がいた。
〇松陰は許行について、「その説いたところは過激・異端であるが、人民のことを顧みない君主の存在や風俗の浮薄化などを憂え、矯正しようとした人物である」評し、「その心を察した上で、「孟子」を読むべきである」と記している。
3月16日の孟子一日一言です。
変革の時には、許行のような人物が出てくるのでしょうね。
今の政治がいいか悪いかは後世の判断にゆだねるしかありませんね。
おかしいことをおかしいと言わない風潮などは問題です。
自分の意見をしっかりと持ちたいものです。
今日も一日がんばります。
関連コンテンツ
夫れ道は一のみ。(滕文公上首章) それみちはいつのみ。(とうぶんこうじょうしゅしょう) 【訳】 そもそも道というものは一つである(堯や舜のような聖人の道も我々凡人のそれも一つである。善なる本性のままに…
義ー長ずるもの・長とするもの 長ずるもの義か、之を長とするもの義か。(告子上四章) ちょうずるものぎか、これをちょうとするものぎか。(こくしかみよんしょう) 【訳】 (孟子がいわれた)「(告子も、年長…
物の情 夫れ物の斉しからざるは物の情なり。(滕文公上四章) それもののひとしからざるはもののじょうなり。(とうのぶんこうかみよんしょう) 【訳】 そもそもどんなものでも違いがあって同じはないということ…
聖人ー然りとする所を得たるのみ 聖人は先づ我が心の同じく然りとする所を得たるのみ(告子上七章) せいじんはまずわがこころのおなじくしあしかりとするところをえたるのみ(こくしかみななしょう) 【訳】 聖…
其の招きに非ざれば往かざるを取れるなり。其の招きを待たずして往くが如きは何ぞや。(滕文公下首章) そのまねきにあらざればゆかざるをとれるなり。そのまねきをまたずしてゆくがごときはなにぞや。(とうぶんこ…