食物は努力の結晶|4月22日のことです。
Release: 2018/04/22 Update: 2018/04/22
食物は努力の結晶
今日私どもの日々食膳にのぼる食物は、その料理法や、その食べ方や礼儀等は、何万年の昔から、何人とも計算のできぬほどのたくさんな祖先たちによって考えられ伝えられて、今日まで来ている。
人間の作り上げた文化の総決算といわねばならぬ。
一ぱいの御飯、一椀の味噌汁も、母や妻や炊事係の人たちの並々ならぬ心遣いや、百姓・商人の手数や、交通機関のお世話になっているとうだけではない。永い永い祖先以来の人たちの知識と努力の結晶であり、真心の集積である。
丸山敏雄一日一話幸せになるための366話、4月22日のことです。
考えみると米も麦も芋もすべていつの時代のだれかが食べられることを発見しているわけですし感謝しなければなりませんね。
それをおいしく食べられるようにしていった先祖がいます。
実際問題、繰り返しになりますが今あるすべてのものは先祖からの積み重ねのようなものです。
明日も一日がんばります。
関連コンテンツ
万物には心がある 物は生きている。万物には心がある。物には、我等同胞と同じように敬愛の心を持って接せねばならぬ。 これを知り行なうとき、人は初めて、物から好まれ、恵まれ、助けられる。 わが心の反射鏡の…
共同生活体 夏の夕方、むし暑い軒下で腰をかけて見ていると、クモどもが、それぞれの綱をひき終えている。土の上をみると、そこここにアリの穴がある。私どもの家庭は、多くの生きものの共同生活体です。 尾のルリ…
心は大宇宙に住む 体がどんな境遇にあろうと、職業にあろうと、精神は自在である。 この境地を悟るために、修行者はわざと苦難に突入した。 哲人・ディオゲネスは樽の中にいてアレキサンダーに会った。 青年諸君…
風流な生活 私の尊敬する知人の一人、その方は、すでに大任を終わって、林間にささやかな住宅を結んでおられました。 いつうかがいましても、その室をきっちりと整えられておられましたが、そのお食事も、粗末この…
自然の均衡 紀州にある郡に、神社の合祀が流行しました。その時、小鳥学者の川口先生は、火のようになって反対しました。「宮の森は、小鳥のねぐらである。宮をこぼち木を切れば付近の村々は、害虫に困らされるぞ」…