しばしば賞するは、窘(くる)しむなり。しばしば罰するは、困(くる)しむなり。(行軍)|5月10日
Release: 2020/05/10 Update: 2020/05/10
しばしば賞するは、窘(くる)しむなり。しばしば罰するは、困(くる)しむなり。
数賞者、窘也。数罰者、困也。
「将軍が賞金や賞品を乱発するのは、困っている証拠である。
逆に、やらたに罰を科するのも、指揮官が困っている証拠である」
”窘(きん)”は、”困(こん)”と同じで、ゆきづまって苦しんでいること。
やたらに賞を与えるのは、それによって下の者のご機嫌をとろうとしているのであり、やたらに罰を与えるのは、統制がとれず下の者が言うことを聞かないからである。
5月10日、孫子・呉子一日一話(兵法に学ぶ人と組織の動かし方365)の言葉です。
おはようございます。
将、リーダーの動向は部下ならず、敵も見ているということです。
リーダーは乱れてはいけませんね。
一度進み出したら勝つしかない。
その目標をしっかりと部下に伝え強いリーダーでなければいけませんね。
今日一日がんばります。
関連コンテンツ
故に其の戦い勝ちて忒(たが)わず。忒わずとは、其の措く所、必ず勝つ。已に敗るる者に勝つなり。(軍形) 故其戦勝不忒。不忒者、其所措必勝。 勝已敗者也。 「それゆえ、その戦いぶりは勝利にまちがいない。ま…
夫れ惟慮(おもんばか)り無くして、敵を易(あなど)る者は、必ず人に擒(とりこ)にせらる。 夫惟無慮、而易敵者、必擒於人。 「なんの深い考えもなく、敵を軽んずるだけであるなら、敵の捕虜になるのがおちだ」…
軽地には吾将にこれをして属せしめんとす。(九地) 軽地吾将使之属。 「軽地では、兵士たちの心が軽々しくなっているので、わたしは全軍をよく把握して、兵士たちが上っ調子にならないように心掛ける。そのために…
絶地(ぜっち)には留まること無く、囲地(いち)には則ち謀り、死地(しち)には則ち戦う。(九変) 絶地無留、囲地則謀、死地則戦。 「③絶地(国境から遠く離れ敵の領土内にある地域)には長い間駐留しない。 …
戦いの地を知り、戦いの日を知れば、則ち千里にして会戦すべし。戦いの地を知らず、(虚実) 知戦之地、知戦之日、則可千里而会戦。不知戦地、(不知戦日、則左不能救右、右不能救左、前不能救後、後不能救前。)…