一に曰く道、二に曰く天、三に曰く地、四に曰く将、五に曰く法なり。(始計)|1月2日
Release: 2020/01/02 Update: 2020/01/18
一に曰く道、二に曰く天、三に曰く地、四に曰く将、五に曰く法なり。(始計)
一曰道、二曰天、三曰地、四曰将、五曰法。(道者令民与上同意也。故可予之死、可与之生、而不畏危也。)
「五つの基本原則とは、道、天、地、将、法である。(道とは民と為政者の意志とを一致させるものである。それでこそ、民はいかなる危険も恐れず、君主と生死を共にするのだ)」
要するに、上下一心、挙国一致の態勢でなければ、いくさをしてはいけないのである。
かっこ内は、道とは、民をして上と意を同じくせしむなり。故にこれを死すべく、これと生くべくして、而(しこ)して危うきを畏(おそ)れざるなり。と訓ずる
1月2日、孫子・呉子一日一話(兵法に学ぶ人と組織の動かし方365)の言葉です。
関連コンテンツ
将弱くして厳ならず、教道明かならず、吏卒常に無く、兵を陳(つら)ぬるに縦横なりを乱と曰う。(地形) 将弱不厳、教道不明、吏卒無常、陳兵縦横曰乱。 「将軍が柔弱で厳しさを欠き指導方針も不明確であり、配下…
利を見て進まざるは、労るるなり。(行軍) 見利而不進者、労也。 「有利なものを見つけても、それを得ようと進んで来ないのは、敵が疲労しきっている証拠である」『孫子』の火攻篇に”利を非ざれば動かず”という…
敢えて問う、敵衆整いて将に来たらんとす、これを待つこと若何、と。(九地) 敢問、敵衆整而将来、待之若何。(曰、先奪其所愛則聴矣。) 「あえてお尋ねしますが、敵の大部隊が万全の態勢を整えて攻めて来たら、…
故に夜戦には火鼓(かこ)を多くし、昼戦には旌旗(せいき)を多くす。人の耳目を変うる所以なり。(軍争) 故夜戦多火鼓、昼戦多旌旗。所以変人之耳目名也。 「そこで、夜の戦闘にはかがり火をたき、松明と鐘太鼓…
敵近くして静かなるは、其の険を恃むなり。遠くして戦いを挑むは、人の進むを欲するなり。(行軍) 敵近而静者、恃其険也。遠而挑戦者。欲人之進也。(其所居易者、利也。) 「敵軍がわが方の(または逆)近くまで…