上に雨ふりて水沫(すいまつ)至らば、渉(わた)らんと欲する者は、其の定まるを待つなり。(行軍)|4月20日
Release: 2020/04/20 Update: 2020/04/20
上に雨ふりて水沫(すいまつ)至らば、渉(わた)らんと欲する者は、其の定まるを待つなり。(行軍)
上雨水沫至、欲渉者、待其定也。
「河の上流に雨が降って水嵩が増している時には、渡河しようとする者は、その水の勢いが落ち着くまで待たなければならない」
行軍にさいして、渡河時の注意事項をのべている。
河を渡ろうとする部隊は、早く渡らねばならないと思いがちである。そのとき、指揮官としては全軍を無事に渡らせることを第一目標にしなければならない。水流が激しいのにムリをすると全軍が覆没しかねない。
4月20日、孫子・呉子一日一話(兵法に学ぶ人と組織の動かし方365)の言葉です。
おはようございます。
軍を動かすようなことはありませんがここからどう日常の生活に学ぶか。
ビジネスでいうならば勢いにのって物事をやるなということかもしれませんね。
孫子のいう奇策ということでいえば何に需要があるかをしっかりと見極めてその周辺商品を売るというようなことでしょうか。
無理をするなと言いながら無理をする。
なかなか難しいものです。
今日も一日がんばります。
関連コンテンツ
善く兵を用うる者は、道を修めて法を保つ。故に能く勝敗の政(まつりごと)を為す。(軍形) 善用兵者、修道而保法。故能為勝敗之政。 「いくさ上手な者はよい政治を行ない、法令を整備し、これをきちんと守らせる…
兵は多きを益とするに非ざるなり。惟(ただ)武進(ぶしん)すること無かれ。(行軍) 兵非益多也。惟無武進。(足以併力料敵、取人而已。) 「兵士の数が多ければよいというものではない。むやみやたらに進撃する…
衆(しゅう)樹(じゅ)の動くは、来たるなり。衆草の障り多きは、疑わしむるなり。(行軍) 衆樹動者、来也。衆草多障者、疑也。 「木々がゆれ動いているのは、敵がやって来る証拠である。草むらに仕掛けがあるの…
死地には吾将にこれを示すに活きざるを以てせんとす。(九地) 死地吾将示之以不活。 「死地においては、わたしは、戦う以外には生きる道はないのだ、と全軍に示さねければならない」死地とは、戦わねければ生き残…
辞(ことば)卑(ひく)くして備えを益すは、進まんとするなり。辞強くして進駆(しんく)するは、退かんとするなり。(行軍) 辞卑而益備者、進也、辞強而進駆者、退也。 「敵の軍使が口ではへりくだったことをい…