丘陵・隄防には、必ず其の陽に処りて、これを右背にす。此れ兵の利、地の助けなり。(行軍)|4月19日
Release: 2020/04/19 Update: 2020/04/19
丘陵・隄防には、必ず其の陽に処りて、これを右背にす。此れ兵の利、地の助けなり。(行軍)
丘陵隄防、必処其陽、而右背之。此兵之利、地之助也。
「丘陵や堤防に陣をしく場合には、必ずその日の当る所、すなわち東南に位置し、丘や堤が右後方になるようにする。こうすれば兵を動かすのに便利で、地形の助けを得て、作戦を有利に展開することができる」
前日に続き、布陣に際しての留意事項をのべたもの。特に、丘陵や堤防に陣地を構えるときの心掛けを説明している。
中国の兵法では、右後方に小高い場所があるのが、用兵に有利だとされている。
4月19日、孫子・呉子一日一話(兵法に学ぶ人と組織の動かし方365)の言葉です。
おはようございます。
安全・危険の見極めが大事。
これを考えていると城を作る場所というのもこの条件に当てはまるのでしょうか。
仕事で考えてみるとどうでしょうか。
有利で安全な状態は定番商品をもちどこにも負けない品質である。
常にそこに改善としている状態。
コカコーラとかはそんな感じがします。
今日も一日がんばります。
関連コンテンツ
勢いに任ずる者は、其の人を戦わしむるや、木石を転ずるが如し。木石の性は、(兵勢) 任勢者、其戦人也、如轄木石、木石之性、(安則静、危則動、方則止、円則行。故善戦人之勢、如転円石於千初之山者、勢也。)…
衢地(くち)には吾将に其の結びを固くせんとす。(九地) 衢地吾将固其結。 「交通の要衢の地である衢地においては、わたしは、友好国との親交を強化しなければならない」衢地とは、交通の要衢であるだけでなく、…
隘形(あいけい)は、我先ずこれに居らば、必ずこれを盈(み)たして以て敵を待つ。若(も)し敵先ずこれに居らば、(地形) 隘形者、我先居之、必盈之以待敵。若敵先居之、盈而勿従、不盈而従之。) 「隘形とは、…
戦勢(せんせい)は奇正(きせい)に過ぎざるも、奇正の変は勝げて窮むべからざるなり。奇正の相生ずること、(兵勢) 戦勢不過奇正、奇正之鍵不可勝窮也、奇正相生、(如循環之無端。 孰能窮之。) 「戦闘の勢い…
凡そ軍は高きを好みて下(ひく)きを悪み、陽を貴びて陰を賤しみ、生を養いて実に処る。(行軍) 凡軍好高而悪下、貴陽而賤陰、養生而処実。(軍無百疾、是謂必勝。) 「そもそも、軍を配置するには高い所がよく、…